「大腸がんの腹痛」についてよくある質問
ここまで大腸がんの腹痛などを紹介しました。ここでは「大腸がんの腹痛」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
手遅れとなる大腸がんの症状について教えてください。
齋藤 雄佑 医師
大腸がんが進行すると、以下のような症状が現れることがあります。これらの症状が現れた場合は、ステージⅣの末期大腸がんの可能性がありますので、早めに医療機関を受診することが重要です。
・激しい腹痛:腫瘍が大きくなり、周囲の臓器を圧迫することで激しい腹痛が起こります。
・腸閉塞:腫瘍が腸を塞いでしまい、便やガスが通らなくなる状態です。吐き気、嘔吐、腹部の膨満感などの症状が現れます。
・がん性腹膜炎:腫瘍が大腸の外側に浸潤し、がん細胞がお腹にばらまかれた状態です。腹水の貯留、発熱、強い腹痛などを引き起こします。
・遠隔転移: がんが肝臓や肺、脳などの他の臓器に転移することで、その臓器特有の症状が現れます。肝転移なら黄疸など、肺転移なら呼吸困難、脳転移なら歩行困難やめまい、麻痺などです。
編集部まとめ大腸がんの症状の可能性もあり、長引く腹痛に要注意!
大腸がんは生活習慣の改善で予防ができるがんです。食生活や運動習慣、嗜好習慣を見直して、がんになりにくい生活を送ることが重要です。また、大腸がんは、早期発見・早期治療で治癒が期待できるがんです。腹痛、血便、便通異常など、少しでも気になる症状があれば、早めに医療機関を受診しましょう。40歳以上の方は大腸がん検診を受けるようにしましょう。

