「眼精疲労」は市販の「目薬」でも効果はあるの?眼精疲労に効く成分も解説!

「眼精疲労」は市販の「目薬」でも効果はあるの?眼精疲労に効く成分も解説!

眼科で処方される眼精疲労の目薬の成分と効果

眼科で処方される眼精疲労の目薬の成分と効果

眼科では眼精疲労に対してどのような治療を行いますか?

眼科ではまず本当に眼精疲労かどうか、またその原因が何かを詳しく調べることから始まります。視力検査や屈折検査などを行い、例えば、メガネの度数が合っていない場合は適切な度数に作り直すなど根本原因を治します。

検査の結果、ドライアイや眼精疲労を起こす病気(緑内障・白内障など)が見つかればその治療を行います。特に異常がなく疲れ目自体が主症状であれば、目の使い方の指導や生活環境の改善アドバイスがなされます。そのうえで症状緩和のために目薬などの処方が行われることもあります。

眼精疲労そのものに即効で効く特効薬はありませんが、原因に応じた適切な治療を組み合わせることで症状の改善が期待できます。

眼科の眼精疲労の目薬に含まれる成分を教えてください

眼科で処方される目薬は、市販薬とは配合成分や濃度が異なります。症状や原因に合わせて必要な有効成分だけが適切な濃度で含まれているのが特徴です。具体的には、例えばドライアイが関与している場合はヒアルロン酸ナトリウム点眼などの目薬が処方されます。

市販のドライアイ目薬にもヒアルロン酸配合のものがありますが、処方薬ではより濃度が高まります。また、眼精疲労の緩和目的でビタミン剤の目薬が処方されることもあります。代表的なのがシアノコバラミン(ビタミンB₁₂)で、その作用によって目の疲労回復を図ります。

眼科で処方される眼精疲労の目薬は効果がありますか?

原因に合わせた目薬を使えば、眼精疲労の症状が緩和していくこともあります。しかし、眼精疲労にはさまざまな原因があるため、目薬だけでは効果が不十分であることも少なくありません。そのため、目薬での治療に併せて、目を酷使する生活習慣の改善なども重要です。どちらか一つでは思ったように改善するのは難しい場合もあり、原因を改善しつつ、目薬で現在の症状を落ち着かせることが重要です。

市販薬と処方薬の違いを教えてください

市販の目薬と眼科処方の目薬には、成分の種類や配合濃度、目的の違いなどさまざまな違いがあります。最大の違いは、処方薬は医師の診断に基づき、個々の症状に合わせて選ばれるのに対し、市販薬は不特定多数の方が自己判断で使えるよう設計されている点です。このため処方薬では症状に合った有効成分が十分な濃度で含まれていますが、市販薬では幅広いニーズに対応するため多種類の成分を組み合わせつつ、安全性を優先して濃度も低めに抑えられていることが多いです。それゆえ、市販の目薬は便利さがありますが、症状が改善しない場合は処方薬が必要となるでしょう。

編集部まとめ

編集部まとめ

眼精疲労は現代人にとても多い目の不調です。「ただの疲れ目だから」「年のせいだ」と放置しがちですが、その背景に目の病気や不適切な生活習慣が潜んでいることもあります。初期の軽い疲れ目の段階で意識して目を休ませたり、市販の人工涙液タイプの目薬で潤いを補ったりなど対策すれば悪化を防げることも多いです。もし休んでも治らない慢性的な眼精疲労があれば、早めに眼科で相談しましょう。市販薬と処方薬を上手に使い分け、生活習慣を見直すことが大切です。

参考文献

『眼精疲労(目の疲れ)』(日本眼科学会)

配信元: Medical DOC

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