DV・モラハラ夫が育った「亭主関白」家庭の真実とは?|極論被害妄想夫#59

DV・モラハラ夫が育った「亭主関白」家庭の真実とは?|極論被害妄想夫#59

かすみさんから、問いかけられた すぐる。問いに対し、すぐるは力なく「無理だ」と答えました。娘を思う気持ちはあるものの、妻に対しては「絶対服従」という価値観を持っています。その背景には、育った環境があるようで…。

©神谷もち

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「もしも娘が同じことをされたら」という妻の問いかけに対して、すぐるは「ムリ」と即答。子どもを大切に思う気持ちはあるようですね。

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かすみさんが離婚を切り出したとき、すぐるは「養育費を払わない」と宣言しました。養育費は子どもたちのためのもの…。ですが、すぐるにとっては、かすみさんを支配するための道具にしかすぎなかったようです。

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すぐるは、自分の育った環境について主張をします。

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すぐるの父は、いわゆる「亭主関白」だったようです。夫に尽くす母親を見てきた すぐるにとっては、それが当たり前の光景であり、理想の形だったのでしょう。

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それぞれに育った環境があるため、家庭への価値観も異なります。お互いが納得して、成り立っている関係ならば、問題は生じないかも知れません。しかし、少なくとも、かすみさんは、すぐるとの結婚生活をしあわせだとは感じていませんでした。

どんな関係にも、互いを思いやる気持ちや配慮は少なからず必要なのではないでしょうか。

「家族のために頑張ってる」のは同じ

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本作は、モラハラ気質の夫と向き合う専業主婦の姿を通じ、「家族」のあり方を問いかける物語です。

かすみさんは、家事や育児を一手に担い、2人の娘を育てながら、夫・すぐるさんを支えています。日々の生活の中で、子どもたちの将来を考え、家族を思いやり、夫にもねぎらいの言葉を欠かしませんでした。ですが、すぐるさんは、そんな、かすみさんの人生や気持ちに寄り添おうとはしません。

「自分が稼いでいるから」「妻が家庭を守るのは当然」と考え、かすみさんの努力に感謝することなく、思い通りにならないと怒りをぶつけてしまいます…。

そして、すぐるさんのある行動をきっかけとして、かすみさんはついに、「離婚」を意識し始めます。

「家族のために」という気持ちは、本来、互いを思いやることから生まれるもの。独りよがりになれば、それは、ただの「押し付け」になってしまいます。一番近くにいるのは、他でもない「家族」です。家族への感謝や思いを、日々、言葉や行動で伝えることの大切さを、静かに教えてくれる作品です。

記事作成: akino

(配信元: ママリ

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