流行よりも着こなしにこだわるのがパリジェンヌ流。ファッションデザイナー・オレリーの「好き」を貫く装いと暮らし|トリコロル・パリ,Marine Shimoyama

流行よりも着こなしにこだわるのがパリジェンヌ流。ファッションデザイナー・オレリーの「好き」を貫く装いと暮らし|トリコロル・パリ,Marine Shimoyama

洋服をジェンダーレスに楽しむコツがたくさん

- 仕事の打ち合わせ –

・ジャケット、パンツ、インナー(LA FETICHE)
・スニーカー(BALENCIAGA)

コンサルタントを務めるクライアントとのアポには自身のブランドが得意とするメンズライクなピンストライプのテーラードジャケットとパンツのセットアップでのぞみます。堅くなりすぎないよう、インナーにはネオンピンクのボディトップ、足元はBALENCIAGAやNew Balance のハイテク系スニーカー、そしてパンツはラフにロールアップするのがオレリー流。あくまでもハズしのテクであることがわかるよう、特にスニーカーのブランド選びは大切。

 

- 友人とのランチ –

・ニット、ブラウス(LA FETICHE)
・ジーンズ
・メリージェーン(Alaïa)

ジーンズは、ほぼ毎日穿いているという彼女の定番アイテム。ざっくり感が可愛いシェットランドウールのセーターは、どんな着こなしにもはまるシンプルなデザインですが、カジュアルになりすぎないよう、インナーには上質なシルク素材のフリル襟が付いたブラウス、足元はハイブランドの靴を合わせておめかし。TPO によってヒールのある靴や、夏はBirkenstock のサンダルにすることも。マニッシュとガーリーの甘辛ミックスが絶妙なコーデです。

 

オレリーの部屋

オベルカンフ駅がすぐ目の前という、にぎやかな界隈のアパルトマンでパートナーと暮らすオレリー。玄関に映画館から譲り受けた古い椅子が置いてあったり、本のタイトルをあえて見せないよう背表紙を奥に、ページを手前に見せて並べた本棚があったり、入った瞬間に、彼女のこだわりを感じます。物、色、形に強く惹かれるので、それらが響きあうようなストーリーや空間を作ることが好きだと言う彼女は、本や雑誌、訪れた場所などからインスピレーションを受けて、部屋に置くものは、作り手の温かみが感じられ、本能的に良いと思うものを選んでいるそう。お気に入りの場所は、アート書籍が並ぶダイニングで、仕事用のデスクがある部屋もあるけれど、いつもだいたいダイニングの大きなテーブルで過ごしています。

リビングの棚

ダイニングと繋がっているリビングには、コレクションしているガラスの花瓶やオブジェを、美しいグラデーションを描くように色ごとに飾っています。花も好きで定期的に近くのマルシェで買うことがほとんど。包み紙が嫌いなので、花束をそのまま抱えて帰り、色々な花瓶に挿すのが楽しみ。自分で育てるのは苦手なので、鉢植えではなく切り花が多いです。

 

お気に入りのランプ

アパルトマンが全体的に暗いこともあり、大好きなランプをたくさん置いています。縞模様の個性的なランプは、30 歳の誕生日にプレゼントされたもの。そのときのサプライズパーティーのテーマがウィリアム・クラインの1966 年の映画『ポリーマグー お前は誰だ?』だったので、白黒のしましまのオブジェをもらいました。ほかにも、Artemide の「ショーグン」やカスティリオーニ兄弟の「スヌーピー」もあります。

 

 

配信元: 幻冬舎plus

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