①完璧主義を手放す
まず1つ目の対処法は、「完璧主義」を手放すということです。
中学受験における悩みの原因は何でしょうか?
わがままを言う子供でしょうか?宿題をやらない子供でしょうか?
そうではありません。
悩みの根本原因は親の「こうであって当然」という完璧主義な思い込みにあります。
完璧主義が強いと、理想と現実のギャップが目につくようになります。
例えば、他の家の子供と比べて「うちの子だけ当然のことができていない」と思ったりするときは、完璧主義になっているのです。
「昨日の土曜日は午後から早めに塾に行って13時から4時間自習をし、その後に17時から4時間授業を受けて帰宅。
そして日曜日の今日も朝から4時間模試を受けて、昼からは塾の特別講座で5時間みっちり勉強。
でも、そのあと家に帰ってきてYouTubeを1時間も見ているので、『復習もしないでダラダラして受験生としての自覚が足りない』と思ってモヤモヤしてしまう。」
そんな親御さんが少なからずいます。
受験生たるもの、可処分時間の全てを勉強に捧げるのが当然であると。
その「完璧・当然」をここでいったん疑ってみましょう。
まずは、学校を職場だと思ってください。
すると学習塾は「副業」です。
宿題は「持ち帰りの在宅ワーク」、土日の特別講座は「休日出勤」です。
ここまで含めて、学校・塾の滞在時間を総計して労働基準法と比較してください。
いかがでしょうか。
「たとえやりたくなくても、嫌でも学校に行き、塾に行き、必ず宿題を終わらせるのが当然。成績が上がるというやりがいがあるはずだから」とは、ブラック企業の「当然」に思えてきませんか。
「受験生たるもの常に向上心を持ち、成績アップ・合格のために全力で勉強するべし」というのも、「社会人たるもの常に向上心を持ち、給料アップ・昇進のために全力で仕事をするべし」と置き換えてみましょう。
昨今の「ワークライフバランス」とは真逆の、昭和な香りを感じないでしょうか。
あなたのお子さんは、子どもなりに頑張っています。
いえ、子どもなのに、ものすごく頑張っています。
親が夢見る「理想の受験生」は実在しません。
いたとしても「大谷翔平」か「藤井聡太」レベルのレアキャラです。
そんな「理想の受験生」に我が子がなれないからといってもやもやしていたら、親子ともに疲弊します。
完璧な状態と現実のギャップに目を向けるのをやめて、まずは現状をありのまま受け入れるようにしましょう。
現状を受け入れ、そして我が子はすでに十分頑張っていると気付けると、それだけで心のもやもやが1つ晴れるはずです。
そして、現状をより良くするために、ここからできることは何かを考えるように、思考を切り替えていきましょう。
②ホンネを話せる仲間を作る
先ほど「理想の受験生は実在しない」とお伝えしました。
そのことを実感させてくれるのは、同じような悩みを抱える子育て中の仲間です。
先日、保護者セミナーのあとに懇親会を行ったのですが、参加した方たちから「同じ悩みを抱えている人が多いことがわかって安心しました」というお声をたくさんいただきました。
「うちの子だけ当然のことができていない」が大きな誤解だということを、しっかりと認識できたようです。
リアルの学校の保護者つながりだと、マウントの取り合いや探り合いがあったりして余計に疲れることもあります。
ですから、SNSなどを活用して、ホンネが話せる仲間を探して繋がれると良いですね。
