
「名古屋と福岡」、都会なのはどちらか。日本各地の地方都市を比較する論争は、SNSでたびたび話題になる。今回は、「名古屋と福岡」の対決をギャグ漫画として描いた、のりばさん(@MangaNoriba)の創作漫画「名古屋市と福岡市どっちが都会か?の話」を紹介する。
■「名古屋は作り出された街」…福岡推しがディスる独特の文化



のりばさんがこの漫画を描き始めたのは、趣味で友人と「高宮ウォーキング」をしていたことがきっかけだ。「その際に感じたことや思ったことを漫画にしたら面白いのでは?」と考え、制作をスタートした。
「高宮ウォーキング」は、「ソーセージの話」や「砂糖とみりんと醤油と酒の話」など、他愛のないやりとりを真面目に話すギャグ漫画だ。今回は「名古屋と福岡、どっちが都会か?」という会話。作中の2人は「福岡が都会に決まっている」と主張する。
エビフライをおにぎりに刺したり、あらゆるものに味噌を塗ったり、きしめんやひつまぶしなど、独特な食文化を挙げ、「これはキャラクター作りだ」「売れようとして設定している」と、名古屋は作り出された街だという結論に達する。
制作の経緯について、のりばさんは「誰かのXでの投稿だった。地方都市の特徴を話題にする投稿が多く、そのなかで『名古屋』についての話題があった。もともと名古屋の食べ物が好きだったこともあり、今回は名古屋をテーマにネタを考えてみた」と話す。
■ツッコミ役の「裏設定」とは?
この作品でこだわったのは、「思い切って名古屋をディスるような表現にすることだった」という。ツッコミ役も登場するが、名古屋の人々にも心の中でツッコミを入れてほしいという思いがあったそうだ。
ウォーキング中の何気ない会話から始まるため、「『高宮ウォーキング』という漫画では、誰かがボケて、誰かがツッコむ形式が多い」とのりばさん。この作品もその形式を踏襲しているが、実はツッコミ役の「ノブちゃん」は、殺人事件を捜査するために2人を尾行しているという裏設定がある。
実際には、名古屋が都会だと感じる人が多く、「毎度の福岡に擦られる名古屋民は、そろそろ疲れてます」というコメントも寄せられている。「千葉県と埼玉県の抗争も有名」「福岡対札幌」など、地方対決は尽きないネタのようだ。
取材協力:のりば(@MangaNoriba)
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