長野博&莉子、消防局見学での学びや指令管制員役への思いを明かす「冷静でいなくちゃいけない」<119エマージェンシーコールSP>

長野博&莉子、消防局見学での学びや指令管制員役への思いを明かす「冷静でいなくちゃいけない」<119エマージェンシーコールSP>

「119エマージェンシーコール2026 YOKOHAMA BLACKOUT」より
「119エマージェンシーコール2026 YOKOHAMA BLACKOUT」より / (C)フジテレビ

2025年1月クールに放送された清野菜名主演のドラマ「119エマージェンシーコール」が、2026年1月3日(土)にスペシャルドラマ「119エマージェンシーコール2026 YOKOHAMA BLACKOUT」(夜9:30-11:40、フジテレビ系)として帰ってくる。消防局の通信指令センターを舞台に、一本の電話で命をつなぐ指令管制員たちの仕事を描く本作で、司令課3係の新たなメンバーを演じる長野博と莉子にインタビューを実施。作品への思いやお互いの印象などを語った。

■「ドキュメンタリーみたいなドラマ」前作の印象を明かす

――お二人はスペシャルドラマからの新キャストとなりますが、連続ドラマで放送された「119エマージェンシーコール」のイメージや、どのような気持ちで作品に入ろうと思っているかを教えてください。

長野:前作はドキュメンタリーみたいなドラマという印象でした。実際起こり得るようなエピソードや、それに対応する現場が描かれているところは、命に関わる現場の緊迫感もありましたし、僕はあまり見たことがない世界でした。何カ月か撮影を共にしている仲間たちがいる中に自分が飛び込むというのは、その船に身を委ねようという気持ちです。

莉子:私は“教科書みたいなドラマ”だと感じました。119の実情は知りたくてもなかなか知る機会がなく、人生に一度かけるかどうかだと思うので、そういう世界を知るきっかけになる作品だと思いました。私は役者として、お芝居でメッセージを届けたいと思っているので、今回それを実現できるチャンスだと感じました。大切に演じたいと思っています。

――撮影に入るにあたり、準備されていることはありますか。

長野:先日、一緒に横浜の消防局の現場を見学する機会を設けていただきました。実際の現場を知る機会は大事ですし、貴重な経験をさせていただきました。

莉子:実際見学に行き、119番を受けた後の画面の操作の練習もしました。新しい経験をさせていただいて日々学びが多いです。
「119エマージェンシーコール2026 YOKOHAMA BLACKOUT」より
「119エマージェンシーコール2026 YOKOHAMA BLACKOUT」より / (C)フジテレビ


■司令課3係の新メンバー、役柄の印象に共感できるところも

――それぞれ演じる役柄についてどんな印象を抱きましたか。

長野:僕が演じる関家高規は、救急・救助の現場を経て今の司令課に来たのですが、救急の時の経験を自分の中で咀嚼して、必要な情報を明確に伝えていく人という印象です。他の人から見たらクールに見える対応も、経験から「そうすることが正しい」と冷静に判断している感じがします。

莉子:私が演じる綿貫なずなは、とにかく自信がない子です。監督が「今の若い子たちは電話を取ることに慣れてない」とおっしゃっていて、まさにそれがなずなに表れていると思います。「すみません」が口癖だったりとか、司令科に数カ月いるから慣れてるはずなのに周りの顔色を伺っちゃったりとか、そういう癖が抜けない。でもそれは今の若い世代にも共通する不安や自信のなさなのかなと感じていますし、共感できるところでもあります。

――消防局の見学を一緒に行くなど行動を共にして、お互いの印象はいかがですか。

長野:見学の現場ではそれぞれ別の人がついてくれたので別行動だったのですが、先程からコメントを聞いていて、しっかりしている方だなと思いました。

莉子:ありがとうございます。私は本当に柔らかい方だなと思いました。今の長野さんのイメージと演じる役柄は全然違うのかなと思うので、そのギャップが楽しみです。
「119エマージェンシーコール2026 YOKOHAMA BLACKOUT」より
「119エマージェンシーコール2026 YOKOHAMA BLACKOUT」より / (C)フジテレビ


■「冷静でいなくちゃいけない」消防局の見学で学んだこと

――撮影現場で楽しみにしていることはありますか。

長野:僕は皆さんと初共演なので、これから皆さんにお会いするのが楽しみです。あとは画面操作。これは楽しみというよりも、セリフに合わせて操作をすることになるので未知ですね。質問に対して画面のどこを押すかとか、出てくる画面とかが細かく決まっているので、それを自分の中に落とし込みたいです。

莉子:私はすでに2日間現場に入っていますが、新島役の見上愛さんから「司令課のシーンが操作とセリフがあるから一番大変だった」と聞いて不安ではあります。でも、前作の皆さんがすごく仲が良くて、待ち時間とかにずっとゲームをされていたみたいなお話を聞いたので、もしかしたら目の前でそういったことが繰り広げられるのかなとワクワクしています。

――見学や台本を通して知った指令管制員の仕事で、驚いたことや学んだことを教えてください。

長野:見学のときに案内してくださった方に「119番かけたことありますか?」と言われて、幸い今まで一度もないなと気付いたんです。そういう場面に出会ったこともなかったので、本当にこのまま一生かけない可能性もあると思ったんですが、119番には毎日多くの電話が来るとおっしゃっていて。その多くの電話を何十人かで対応していると聞き、精神面のことなどを質問させていただきました。混乱してパニックで電話をしてくる方もたくさんいらっしゃるようなので、電話を受ける側はそれに引っ張られず冷静でいなくちゃいけないと実際に現場の方に聞いて知れたのは良かったです。

莉子:声と声、人と人の仕事で、緊張感もあり普段のコミュニケーションの取り方とは全く違うと思いました。伝える側もどうしたらうまく伝わるのかをより一層考えないといけないし、119を受けた側もどうしたら命を繋ぎ止められるかを考えないといけないお仕事なんだなと強く感じたので、ドラマを通してそういったことを伝えたいです。

――莉子さんは(取材日時点では)2日間現場に入ってみて、現場の雰囲気はいかがでしたか。

莉子:まだ全員とはお会いできていないですが、皆さん本当に仲が良くて、チームワークのある現場で心強いです。前原滉さん、中村ゆりさんとたわいない話で盛り上がり、あたたかく迎えていただきました。

――長野さんは(取材日時点では)これからクランクインするそうですが、一番共演を楽しみにしている方はいらっしゃいますか。

長野:皆さんです。初共演の方ばかりなので、どういう雰囲気なのか楽しみです。先程莉子さんが皆さん温かく迎え入れてくれたとおっしゃっていたので、ちょっと安心しました。
「119エマージェンシーコール2026 YOKOHAMA BLACKOUT」より
「119エマージェンシーコール2026 YOKOHAMA BLACKOUT」より / (C)フジテレビ


■前作の要素に加えて、一人一人の成長に注目

――今回のストーリーの印象を教えてください。

長野:僕の役は基本あまりブレない役ではありますが、(清野菜名演じる)雪と接触することで過去の自分が垣間見られるシーンもあります。また、作中で描かれるようなことが現実にもあるんだと視聴者の方に思っていただけるようなお芝居ができたらいいなと思ってます。実際に消防局に伺った時も、前回のシリーズで司令課のお仕事を知ってくださった方々がたくさんいて、その職務に就きたいと思ってくれた方が増えたことや、「こういうふうに伝えれば早く場所が伝わるんだ」など伝え方を学んだという声がたくさんあったと聞きました。今回のスペシャルドラマでも、視聴者の方に良い伝え方ができたらいいなと思っております。

莉子:前作の要素ももちろんありながら、今回は一人一人の悩みや葛藤、成長や人としての部分なども描かれているので、そういうところも感じていただけたらうれしいです。私が演じるなずなは、箕輪さん(前原)に副題でついていただき助けてもらうことが多く、前作からの皆様に助けていただきながら…というところは私自身のリアルな感情ともすごく重なっているなと思います。

――放送を楽しみにしている視聴者の方にメッセージをお願いします。

長野:人気シリーズがスペシャルとしてお正月に帰ってきます。119へのコールは年末年始に多いと聞くので、そういう時期にドラマに参加させていただけるのは非常に光栄です。ドキュメントのような実際に起こり得るストーリーの中で繰り広げられるドラマになっておりますので、現実と重ね合わせて想像を膨らませながら、1月3日はこのドラマを見て過ごしていただけたらなと思います。

莉子:お正月の放送ということで、家族や大切な方と一緒に見ていただいて、見終わった後に「何かいいドラマだったな」とか「今後もし119にかけるならこうしたいな」とか「今この瞬間も119は動いていて、誰かを繋ぎとめる行動をしてくださってるんだ」などと感じていただけたらうれしいです。私もそういったことを伝えられるように一生懸命演じます。
「119エマージェンシーコール2026 YOKOHAMA BLACKOUT」より
「119エマージェンシーコール2026 YOKOHAMA BLACKOUT」より / (C)フジテレビ


◆取材・文=水沢あすみ

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