治療と同時並行で行いたい胃下垂のセルフケア

胃下垂の方が日常生活のなかで避けた方がよい食習慣を教えてください
胃下垂のある方は、胃に負担をかける食習慣を避けることが大切です。具体的には以下のポイントに気を付けましょう。
暴飲暴食を避ける
早食いや噛まずに飲み込むことを避ける
刺激の強い食べ物や脂っこい料理を控える
極端に冷たい物・熱すぎる物を避ける
これらに加えて、不規則な食事も胃の働きを乱す原因になりえます。規則正しい食生活を送ることが胃下垂の管理には重要です。
胃下垂の方に推奨される食べ物や調理法、食べ方はありますか?
胃下垂による不調を和らげるには、消化によい食事をバランスよくとることが基本です。具体的には以下の点を意識してみましょう。
油っぽいものや甘いものは控えめにする
野菜やタンパク質(肉・魚・大豆製品など)をバランスよく取り入れる
少量の食事を回数多くとる
よく噛んでゆっくり食べる
以上のような食事内容やとり方の工夫によって、胃下垂でも食べ物が消化されやすくなり、症状の改善が期待できます。無理のない範囲で間食を取り入れたり、肉類や炭水化物もしっかり摂取したりして、必要最低限の脂肪や筋肉を身体につけるよう心がけましょう。
胃下垂の方に推奨される運動や生活習慣を教えてください
胃下垂の改善には腹筋を中心とした筋力アップと規則正しい生活習慣が大切です。具体的には次のような取り組みがおすすめです。
腹筋運動など適度な運動を習慣づける
十分な休養とストレス管理を心がける
極端なダイエットを避けて適正体重を維持する
これらの生活習慣の見直しによって、胃下垂に伴う不調がかなり改善することもあります。食生活や生活習慣をいきなり変えるのは難しいと思いますので、無理せずに1つずつ取り入れていきましょう。
編集部まとめ

胃下垂自体は危険な状態ではありません。症状がなければ特に心配はいりません。しかし、胃下垂によって胃もたれや膨満感などの不調が現れている場合には、放置せず適切な対策を行うことが重要です。まずは医療機関で正確に診断してもらい、ほかの病気がないか確認したうえで、生活習慣の改善に取り組みましょう。食事内容の工夫や腹筋トレーニングによって、胃下垂による症状が軽減あるいは改善することは十分期待できます。
逆に、不適切な生活を続けていると胃の不調が長引くだけでなく、胃炎などほかの消化器トラブルを招く可能性もあります。大切なのは予防と早めの対処です。自分の体質とうまく付き合いながら、必要に応じて医師のアドバイスを受けつつ、胃の健康を維持していきましょう。
参考文献
『胃下垂(いかすい)』(恩賜財団済生会)

