結腸がんの予後

結腸がんのステージと生存率について教えてください。
まず、結腸がんのステージは以下のように分類されます。1期:がんが粘膜下層にとどまっている状態(早期がん)
2期:がんが固有筋層にとどまっている状態
3期:がんが固有筋層を越え、さらに深い位置にある漿膜下層または外膜でとどまっている状態(漿膜がない部位では外膜といいます)
4期:がんが漿膜を越えている、またはがんが他の臓器まで達している状態
生存率とは、5年経過後の患者さんの生存状況から算出された生存割合を指すことが一般的です。
早期がんと呼ばれる1期の状態では、生存率は95%程度です。1期よりも進行した2期の状態では、89%程度になります。さらに、がん細胞が深く浸潤した3期では78%程度です。しかし、最も進行し4期では16%程度となり、生存率が極端に低くなってしまいます。
そのため、できる限り早い段階で治療を行うことが重要です。
結腸がんと診断された場合の余命を教えてください。
先にも述べましたが、がんのステージによって生存率は異なります。また、他の病気を合併している場合には、その治療状況によっても左右されるでしょう。いずれにしても、早期発見・早期治療が有効であることは言うまでもありません。早期に治療が開始できれば、余命を維持できる可能性が高くなります。まずは専門機関で詳しい検査を受けるようにしましょう。
最後に、読者へメッセージをお願いします。
結腸がんも含め、大腸がんは生活習慣が関連して発症するがんの1つです。飲酒・喫煙・肥満・運動不足などにより発症のリスクが高まります。また、近年がんの中でも大腸がんの罹患者数は最も多いといわれています。予防のためには、飲酒や喫煙を控え、適度な運動を心がけることが有効です。
さらに、食物繊維の摂取も予防に役立つといわれています。食物繊維が不足していると感じる方は、食生活を見直してみてはいかがでしょうか。
先述の通り、結腸がんは初期症状があまりみられない病気です。そのため、定期的な健康診断を受けることも重要です。
編集部まとめ

結腸がんは、早期に発見し適切な治療を受けられれば、比較的予後は良好です。
しかし、初期症状があまりみられないため、定期的な健康診断が重要といえるでしょう。
特に、日常的に喫煙をしている方・飲酒をしている方・加工肉や赤身肉をよく好んで食べている方などは注意が必要です。
適度な運動やバランスの良い食事を心がけ、健康を維持できるように心がけるようにしましょう。
※この記事はメディカルドックにて『「結腸がん」を疑う初期症状・原因はご存知ですか?ステージについても解説!』と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。

