ただでさえ耐えることの多かった義父母との同居生活。そこに義妹まで住むということになったので、その期間は真奈帆の実家で夫婦共々お世話になることに。ストレスない暮らしをしていたが、約束の2年が目前に迫っていたタイミングで、義父母から何やら提案があるようで…。
約束の期間直前での呼び出し、嫌な予感は的中か
約束の2年が迫ったタイミングでの義父母からの呼び出し。正直私は、嫌な予感しかしていませんでした。またどんな突拍子もないことを言ってくるのか、不安で仕方ありません。
ある休日、義実家を訪れた私たち夫婦は、義父母・私達夫婦が向かい合う形で、ダイニングテーブルに腰かけました。早速、お義父さんが口を開きます。
幸夫「悪いな、急に呼び出して」
真奈帆「いえ…」
暉仁「それで、何なの?今後のことについてってのは」
幸夫「ああ、その…」
道代「ほら、若菜がここに住むのは2年って話だったでしょ?でもね、それが…若菜、仕事辞めたいっていうのよ」
暉仁「は?辞めたいって、辞めてどうすんだよ」
道代「なんだかね、結婚を考えている相手がいるんですって」
真奈帆「そ、それで…、若菜さんはその男性のところに?」
幸夫「いや、それが、若菜としてはここで一緒に暮らせないかって言うんだよ」
暉仁「はぁ?」
私は流石に意味が分からず驚き、放心状態になってしまいました。正直、2年間別のところに住んでいるのにローンを支払い続けているのもモヤモヤしていたのに、義妹がタダ乗りして夫婦で住まおうだなんて、あり得ない話です。
でも、私から義両親にこの不満を伝えるのは少し勇気がいる話―――そんな風に思っていたら、いつもは温厚な夫がついに口を開いたのです。
夫が理不尽なご両親にブチギレ!
暉仁「父さんたちはさ、その判断で俺達が問題ないと思ってるってこと?」
幸夫「いや、だから一応確認してるだろ?」
道代「ここのローンは私たちだって払ってるんだから、娘を住まわせたって別に…」
暉仁「いや、よくない。おかしいだろ!」
暉仁が机を大きく叩き、立ち上がりました。顔は少し赤くなり怒りで興奮している様子がうかがえます。暉仁と出会ってから、こんな様子は見たことがありません。初めて見る、怒りをあらわにする姿でした―――。

