私が信じる“旅の価値”
そしておととし。私ひとりで、子どもふたりを連れて、再びニューヨークに降り立ちました。タイムズスクエアの雑踏の中で、ぎゅっと子どもたちの手を握った瞬間、ふと感じたんです。
「ああ、自分の立ち位置が変わったな」って。
ニューヨークのエネルギーに圧倒されていればよかった18の頃、働き始めてとにかく買い物が楽しかった20代、そして、絶対に守らなければならないものを両手に引き連れた緊張感。同じ場所に立っていても、自分の感じ方や役割がこんなにも変わっているんだと、強く実感しました。
だから私は思うんです。
旅というのは、その土地の温度や空気感、人の優しさや厳しさに触れることで、「自分自身を見直すきっかけ」を与えてくれるものなんじゃないかと。そしてそれが、また日々を頑張る原動力にもなる。
それこそが、私が信じている「旅の価値」です。
若者がもっと自由に、海外へ行ける未来をつくりたい
今、日本は国際的に存在感が薄れてきているように感じます。国内でも、焦燥感や閉塞感、そしてどこか海外に対する劣等感のようなものが漂っているのかもしれない。このような状況の中で、このまま日本人がますます内向きになり、パスポートの保有率も上がらないような状況が続くとしたら……。私はそれを、あまり良いことだとは思っていません。
だからこそ、若い世代がもっと気軽に、もっと自由に、海外へ飛び出していけるような環境を作りたい。最初の一歩は、きっと「海外旅行」でいいんです。難しいことじゃなくて、ただ行ってみる。それだけでいい。
私自身は、その「はじめの一歩」を後押しできる存在でありたいと思っています。
だから、デジタルの力を使って、海外旅行のハードルを下げていきたい。アプリ一つで、まるでECサイトで、水を買うみたいな感覚でチケットを手配できて、パスポートさえあればすぐに飛び立てる。
そんな世界を作っていきたいなと思いながら、仕事をしています。
今回のテーマ、「若者の海外旅行離れって本当ですか?」という問いに対しては、残念ながら「本当」なのかなと思います。
でも、私はそれを変えたいと思っているというお話でした。
皆さんはどう思いますか?「若者の海外旅行離れ」について、ぜひコメント欄で教えてください。
<文/大木優紀>
【大木優紀】
1980年生まれ。2003年にテレビ朝日に入社し、アナウンサーとして報道情報、スポーツ、バラエティーと幅広く担当。21年末に退社し、令和トラベルに転職。旅行アプリ『NEWT(ニュート)』のPRに奮闘中。2児の母

