
12月25日に放送される「大泉サンドの年2回」(TBS系)の前哨戦とも言える「年2回」のうちの「1回目」が12月21日に放送され、お笑いコンビ・サンドウィッチマンの伊達みきおが、共演する大泉洋に向かって「頭が高い!」と何度も繰り返して笑いを誘った。
5月4日に放送された「大泉サンド」(TBS系)でも、伊達は大泉に向かって「頭が高い!」と一喝していたのだが、実はこれには深い理由がある。
この2番組でも伊達は軽く説明していたのだが、ざっくり言えば大泉の先祖は伊達の先祖の「家臣の家臣」だったのだ。つまり世が世なら、大泉は伊達に「タメ口」で話せるような関係ではなかった、ということだ。
12月29日まで「NHK ONE」で視聴できる「ファミリーヒストリー 選 伊達みきお」(NHK)を視聴すると、伊達が「おぼっちゃま」である意外な素顔(失礼!)もよくわかるので、時間がある人には視聴をお勧めしたい。
何しろ伊達は由緒正しい「伊達家の子孫」。「独眼竜政宗」として広く知られる「伊達政宗」は17代目藩主だが、9代目にもまったく同じ名前、同じ漢字の「伊達政宗」という藩主がいて、その弟の直系が「伊達みきお」なのだ。
対する大泉も、昨年12月29日放送の「ファミリーヒストリー」(NHK)に出演。大泉の先祖は仙台藩で活躍した片倉家の家臣だったことが判明。その片倉家が仕えていたのはつまり、独眼竜政宗ということになる。
今年10月18日放送の「サンドウィッチマン&芦田愛菜の博士ちゃん 大泉洋参戦!因縁の対決スペシャル」(テレビ朝日系)では、大泉が出演した「ファミリーヒストリー」を引き継いで調査をした結果、大泉の先祖が伊達の先祖の命を守っていたことがわかり、伊達が「(家臣の家臣なんて)伊達家と出会える身分じゃないでしょ?」と言えば、大泉が「命の恩人に対してどういう口の利き方してるの?」と抗議して笑いを誘っていた。
伊達と大泉の確固たる「ファミリーヒストリー」がまずあり、さらに伊達の芸人としての笑いを誘う腕と、大泉の俳優らしからぬ笑いを引き出す腕があれば、何度でもこのネタで笑わせてもらえることだろう。
クリスマスの夜も「頭が高い!」の声を聞くことになるかもしれない。
(森山いま)
