『短い虹』がどんどん伸びていき…? 車の窓から見えた景色に「こんなの初めて見た!」

『短い虹』がどんどん伸びていき…? 車の窓から見えた景色に「こんなの初めて見た!」

雨が止んだ後の空に、時折現れることがある虹。

太陽の光が空気中の水滴に入り、屈折、反射、分散することで生まれる美しい自然現象です。

何気なく空を見上げた時に偶然、七色の虹が目に入ったら、「幸運なものが見られた!」と嬉しい気持ちになりますよね。

アメリカの砂漠に現れた壮大な虹

筆者がアメリカのアリゾナ州をドライブしていた時のことです。

モハべ・バレーという砂漠地帯を走っていると、ぽつぽつと雨が降り始めました。

周囲にはほとんど建物がなく、平坦な大地が広がり、遠くの山々が見渡せる場所。

そこで、少し離れた空に虹が現れているのを発見しました。

それは生まれたばかりのような薄い色で、地面からわずかしか伸びていない短い虹。

一緒にいた友人たちは「あんなに短い虹、見たことない!」と驚き、珍しさからカメラに収めることにします。

虹の写真(撮影:grape編集部)

撮影:grape編集部

そのまま車を走らせていると、友人が「あれ、さっきの虹じゃない?」と指を差します。

見えたのは、先ほどより明らかに少し長く伸びた虹でした。

虹の写真(撮影:grape編集部)

撮影:grape編集部

さらに山の方に向かうにつれ、遠くの虹はどんどん伸びて、色が濃くなっていきます。

そしてある瞬間、目の前に信じられないような光景が現れたのです。

車内にいた全員が、思わず言葉を失った理由がこちら!

虹の写真(撮影:grape編集部)

撮影:grape編集部

進行方向に現れたのは、完ぺきな虹の円弧!

始まりから終わりまでくっきり見える、絵に描いたように美しいアーチです。

虹の内側はまるで光を反射するように、周囲の空の色より明るく見えます。

虹の写真(撮影:grape編集部)

撮影:grape編集部

すぐに車を脇道に停めて、虹の撮影会がスタート。

誰もが「こんなにきれいな虹は人生で初めて見た!」と感動し、しばらく興奮がおさまりませんでした。

その後、虹を目指して車を走らせましたが、残念ながら虹の中をくぐる瞬間は体感できず。

虹には実体がなく、太陽の高度に対して一定の角度で現れて見える現象のため、気づいたら後ろのほうへ移動していました。

それでも、もっとも近づいた時には、虹の端がすぐそばに見えて、忘れられない1枚を残せました。

虹の写真(撮影:grape編集部)

撮影:grape編集部

これまでに何度も虹を見たことがありますが、これほど神秘的で圧倒的なものは初めて。

周りの荒涼とした砂漠の風景も相まって、自然の壮大さを肌で感じた貴重な体験となりました。

筆者が目撃したように、太陽光や空気中の水滴の具合によって、虹が足元から成長するかのように見えることはあるようです。

自然はいつでも、予想がつかない驚きや感動をもたらしてくれますね。

虹は雨上がりに、太陽を背にして空を眺めると見つけやすいそうです。

あなたも、空を見上げた時に虹を探してみてはいかがでしょうか。


[文・構成/grape編集部]

配信元: grape [グレイプ]

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