『猫白血病ウイルス感染症』になるとどうなる?主な症状や感染経路、予防法まで解説

『猫白血病ウイルス感染症』になるとどうなる?主な症状や感染経路、予防法まで解説

治療法

猫と薬

残念ながら完全に治療する方法は、現時点では存在しません。そのため、個々の状態にあわせて治療を行って症状を抑えることで、生活の質(QOL)を維持していくといった方法がとられます。

たとえば、白血病であれば化学療法、腫瘍性の胸水であれば穿刺による胸水抜去、貧血には輸血といったように、個別に症状を見て、対応していきます。

また、ウイルスに感染していても症状があらわれずに生活している猫も珍しくありません。ストレスを減らす、定期的に健康診断・検査を受ける、食事・排泄の変化をこまめに観察するといったケアも併せて行っていくことも必要となります。

感染経路と予防法

グルーミングする2匹の猫

猫白血病ウイルスは、猫同士の密接な接触で感染することが一般的です。交尾や出産時の母子感染をはじめ、グルーミング(毛づくろい)や食器・トイレの共有、けんかによる噛み傷などが原因でうつることがあります。

外に出る機会がある、多頭飼育しているといった環境にある場合、感染のリスクは高くなりがちです。野良で暮らす猫との接触を避けるために、基本的には室内で飼育して、同居する中に感染している猫がいる際には、部屋を分けて食器やトイレなどの共有は控えましょう。

感染を完全に防ぐわけではありませんが、ワクチン接種も一つの選択肢です。また、新しく猫を迎える際には複数回検査を受け、陰性を確認するまで隔離することをおすすめします。

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