図書館で人気のマスコットは「ロボット猫」不安や孤独感の解消にも一役 オーストラリア

図書館で人気のマスコットは「ロボット猫」不安や孤独感の解消にも一役 オーストラリア

高齢者の社会参加にも一役

図書館での高齢者

画像はイメージです

同市CEOのRosemary Dillon博士は「2024年にニューサウスウェールズ州公共図書館協会の会議でロボット猫の『メタキャット』を目にしたことがきっかけで、当市も購入を決めたのです」と述べています。

図書館長からは「職員よりも来館者が貸出カウンターの上に設置されたメタキャットに話しかけるようになりました」という報告も受けているそうです。

子どもたちだけでなく、メタキャットは高齢者の間でも予想外の人気になっています。

「この地域では高齢者の多くがひとり暮らしで、図書館に話し相手を求めてやって来ます。そんな人々にメタキャットは有益です。高齢の人々にとっても、図書館が新たな交流の場となるでしょう」(Rosemaryさん)

最近の調査によると、オーストラリア人の4人に1人が慢性的な孤独感を感じているといいます。シドニー大学の児童メンタルヘルス専門家であるAlyssa Milton准教授は「メタキャットは人々をリラックスさせ、つながりを提供する可能性があります」と述べています。

「ペットロボットや本物のペットは、子どもたちに安心感を与え、見守られているという安らぎを感じさせてくれます。発達に差がある子どもたちを支援する研究でも、ペットロボットが一定の成果を上げることがわかっています」とAlyssaさん。

「しかも図書館など公共施設は誰でも訪問しやすく、社会からの疎外感を和らげるのにも役立ちます。メタキャットは、住宅事情やアレルギーなどの理由で本物の猫や犬を飼えない家族にとって、新たな選択肢となるでしょう」

今後の活躍に高まる期待

図書館と猫

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これまでのところ、スプリングウッド地域でメタキャットは大好評のようです。子どもたちは、この猫たちに会うために列を作って待っているほどなのですから。

StellaちゃんとCharlieくんのお母さんStephanie Lambirisさんは、実は少し離れたところに住んでいますが、この日はわざわざスプリングウッド図書館まで、猫に会うために足を運んだそうです。

2匹のメタキャットの名前は公募で決定されます。Stellaちゃんは「Snufflepuss」という名前を提案しました。

フリンダース大学の認知心理学講師Nathan Caruana博士も、このアイデアは将来有望であると考えています。読字障害や情緒障害のある子どもたちを支援するソーシャルロボットに関する研究を主導してきた彼は、こう話してくれました。

「子どもたちは注目されることを望んでいます。批判的な目で見られずに、少しでも自分にスポットライトが当てられていると感じることは、モチベーションを高めるのです。でもロボットをメンタルヘルス治療に活用できるかどうかは、今後さらに研究が必要な課題です」

出典:These robot cats have glowing eyes and artificial heartbeats – and could help reduce stress in children

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