カカオポリフェノールの効果とは?メディカルドック監修医がカカオポリフェノールの一日の摂取量・過剰摂取すると現れる症状・多く含む食品・効果的な摂取方法などを解説します。

監修管理栄養士:
會田 千恵美(管理栄養士)
認定こども園で管理栄養士として給食管理・調理・食育を行っています。離乳食アドバイザー(一般社団法人母子栄養協会)・食育インストラクター1級(NPO日本食育インストラクター協会)・和食文化継承リーダー認定を取得し、子供たちが食に興味をもち、おいしいと笑顔で言ってもらえるように励んでいます。
「カカオポリフェノール」とは?

チョコレートの主な原料「カカオ豆」に含まれるポリフェノールです。ポリフェノールは、抗酸化作用、抗炎症作用などの機能性を有します。機能性表示食品の届出には、「冷えにより低下した末梢血流を改善し、手先の表面温度をあたたかく保つ機能があります」と表示する旨の報告がされています。
カカオポリフェノールの一日の摂取量

日本人の食事摂取基準にポリフェノールの摂取目安量が記載されていませんが、カカオポリフェノールの一日の摂取量は、カカオポリフェノール含有量200~500㎎を目安と推奨されています。600㎎程度のカカオポリフェノール(日本の公定法)を摂取した試験で血圧に良い結果が出たとの報告があります。カカオポリフェノールが含まれているものは、菓子・嗜好品が多いです。菓子・嗜好飲料の摂取エネルギーが200㎉/日を超えると,食事のバランスの偏りを生むだけでなく,生活習慣へも影響を及ぼす可能性が示唆され,菓子の摂取エネルギー量を10%程度(160~200㎉)にすることが望ましいと考えられています。

