災害ごみの種類・分別・搬出など対策・ポイントを学び、適切に処分を

災害ごみの種類・分別・搬出など対策・ポイントを学び、適切に処分を

<災害タイプ別>災害ごみの分別・搬出ポイント

写真:PIXTA

災害ごみを片付けるときの注意点は、災害の種類によって異なります。

地震

地震発生時には、家具の転倒、家電の落下、食器の散乱などが予想されます。壊れた家具や家電は資源ごみ、割れた食器は不燃ごみです。

片付けるときはガラスの破片などでケガをしないよう、家の中でも靴を履き、余震に備えてヘルメットを着用してください。

大地震の後は、繰り返し大きな余震に見舞われることが少なくありません。避難所から家の片付けに戻っている最中に、余震で家が倒壊した事例もあります。特に、1981(昭和56)年以前に建てられた旧耐震の古い木造住宅は注意が必要です。

水害

家に流れ込んだ汚泥のかき出し、水に濡れて重たくなった畳や布団の搬出は力仕事です。高齢者などは無理をせず、社会福祉協議会などに相談して災害ボランティアの協力を求めましょう。

浸水した家はしっかりと清掃し、よく乾燥させることが大切です。浸水の程度によっては壁や床板をはがして確認しましょう。見えない箇所にカビが発生しているおそれがあります。

台風

台風で飛んできたものは、敷地の所有者が処分してもよいとされています。所有者が判明している場合は、処分費用を請求できる場合があります。

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健康・安全上の注意点

写真:PIXTA

災害後の作業は、安全に十分な注意が必要です。いくつかのポイントを解説します。

片付けでは長袖・長ズボン・軍手を着用

がれきなどでケガをすると、破傷風などに感染し命にかかわるおそれがあります。服装は肌を露出しない長袖・長ズボンを基本とし、手には軍手やゴム手袋を着用してください。

また、踏み抜き防止底を使用した安全靴などで、飛び出した釘やガラス片から足を守りましょう。粉塵が出るときは、防塵マスクやゴーグルも欠かせません。

浸水した家屋は清掃・乾燥・消毒を

浸水した家は、細菌やカビが繁殖しやすくなっています。感染症を防ぐために、汚泥を取り除き、しっかりと乾燥させることが大切です。床上浸水をした場合は、清掃後に家の床や壁、家具類を薄めた次亜塩素酸ナトリウムなどで消毒しましょう。

色あせや腐食が心配なものには、消毒用アルコールまたは逆性石けん(塩化ベンザルコニウム)を使用し対応する方法があります。

アスベスト(石綿)に注意

古い建物にアスベスト(石綿)が使われている場合があります。アスベストは、肺がんの原因となります。災害で家が倒壊した際には、空気中に飛散するおそれがあります。

アスベストの撤去は、防護服などを着用した専門業者が行います。倒壊した建物にアスベストが使われている疑いがあれば、できるだけ近づかないようにしてください。

作業は二人以上で

安全のために災害後の単独行動は避け、作業は二人以上で行うようにしてください。気温の高い日には熱中症の危険もあります。

互いに声を掛け合い、こまめな休憩と水分補給を心がけましょう。

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配信元: 防災ニッポン