【獣医師執筆】冬の時期の子犬をお迎えするなら…飼い主さんは「こんなこと」に気を付けて!

【獣医師執筆】冬の時期の子犬をお迎えするなら…飼い主さんは「こんなこと」に気を付けて!

おうちに迎えてから気を付けたいこと

おうちに迎えてから気を付けたいこと

子犬ちゃんをおうちに迎えて、一緒に行う楽しいイベントや成長を見守るなど、飼い主さんが楽しみにしていることはたくさんあるでしょう。

しかし、寒い冬は体力の消耗も起こしやすく、子犬ちゃんの健康を守るために飼い主さんが気を付けてあげるべきこともあります。

体に負担をかけないように、日常生活の中で調節してあげましょう。

お散歩のタイミング

子犬ちゃんの免疫力を充分につけるためのワクチン接種が完了したら、ついにお散歩デビューをすることができます。

最初からリードを付けて歩くことのできる子犬ちゃんは多くはいません。

まずはリードを付けて外に出ることから始めて、少しずつ家の外の世界に慣らしていくことが大切です。

長時間慣れない室外にいることはわんちゃんの体にも大きな負担をかけてしまう場合もあるでしょう。

負担のかかりにくい暖かい時間帯やお散歩コースを選択して、短時間から始めるよう心がけましょう。

シャンプーデビュー

トリミングサロンでのカットやシャンプーデビューの前でも体が汚れてしまってシャンプーをしなくてはならない場合もあるでしょう。

トリミングサロンのような場所であれば、プロのトリマーさんが短時間で負担のかからないようにシャンプーやカットを行うことが可能ですが、お互いに信頼関係の構築途中である飼い主さんと子犬ちゃんとの間で行う場合は時間が想像以上にかかってしまう可能性が考えられます。

また、気温の低い冬のシャンプーは濡れた体の温度をさらに下げてしまう危険性があり、体力を消耗させてしまうリスクがあるため、できるだけ暖かい時間帯や室内を温めた状態で行うよう心がけましょう。

社会化も含めた他のわんちゃんとの接触

子犬ちゃんが生活する環境に適応しやすくするため、できるだけ若齢のころから生活環境の音やにおい、他のわんちゃんや人との存在に慣らすことが大切とされています。

警戒心を強めてしまったり、飼い主さんや同居する動物に強く依存してしまったりする可能性があるため、免疫力や体力などがしっかりとつき始めたら積極的に生活環境の中のものに触れさせると良いでしょう。

しかし、他のわんちゃんから病原体などを感染させてしまったり、こいぬちゃんが感染させてしまう危険性もあります。

社会化に意識を向けることと同時に、おうちの子犬ちゃんの病気の予防に対しても意識を高めましょう。

まとめ

子犬ちゃんを新しい家族として迎えることは、いろいろな楽しみがあってワクワクするイベントの一つです。

しかし、子犬ちゃんの健康を守り、今後長く続いていく生活を負担のない健やかなものにできるかどうかは飼い主さんの責任とも言えるでしょう。

人間にとっても寒くて体力を消耗させる冬は、まだまだ未発達な子犬ちゃんにとっても厳しい季節です。

子犬ちゃんへの負担を考慮したうえで、新しい環境になれるお手伝いをしてあげましょう。

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