
新人の成長物語は、見る者に勇気や感動を与える。放送から15年が経過する上戸彩主演のドラマ「絶対零度~未解決事件特命捜査~」(2010年放送)は現在、FOD・TVerにて無料公開中。2025年秋スタートの沢口靖子主演“月9”ドラマ「絶対零度~情報犯罪緊急捜査~」(10月6日[月]スタート、毎週月曜夜9:00-9:54、フジテレビ系※初回は夜9:00-10:09)の第1シリーズだった人気ドラマだ。まだ駆け出しの刑事・桜木泉(上戸)が未解決事件の恐ろしさに気付く第3話を紹介する。 (以下、ネタバレが含まれます)
■遺体に刻まれる“GOD”の文字…8年前の事件は未解決のまま
本作は、アクが強く個性豊かな刑事たちが集う警視庁捜査一課・未解決事件特命捜査対策室が舞台。未解決の事件を扱うには、あきらめない意志の強さはもちろん、かつての捜査資料や物的証拠を改めて検証する際に、どんな小さな違和感をも見逃さない鋭い勘、そして感情に流されることなく、偏りなく、事件全体を冷静に見通す目が必要とされる。
第3話。泉ら4係が、8年前に起きた連続殺人事件の再捜査に着手することになった。前日に蒲田の河川敷で女性の遺体が発見され、深沢(丸山智己)がその事件と8年前の事件が似ていることに気付いたためだ。
2002年、1カ月の間に4人の若い女性が立て続けに殺害される事件が起きた。遺体にはすべてナイフで“GOD”という文字が記され、髪が切り落とされていたことから“神の処刑事件”と言われて世間を震撼させたが、4人目の殺害を最後に犯行はピタリと止まっていた。
■泉たちは非協力的な殺人犯係にムッとする
今回の事件と神の処刑事件は類似点もあるが、相違点も多く、同一犯である確証が得られないまま捜査がスタートする。河川敷の遺体発見現場に向かった高峰(山口紗弥加)と深沢だが、殺人犯係の捜査員に疎まれ、捜査状況の情報を教えてもらえない。
■証拠品から、新たにあるものを発見
夜、泉が科捜研を訪ねると、深沢もやってくる。今回の事件と“神の処刑事件”の関連に妙にこだわる深沢を興味津々にみつめる大森(北川弘美)。そんな中、竹林(木村了)が証拠品から、当時は発見されていなかったあるものを見つける。
刑事モノのストーリーで警察内の手柄争いや各部署で捜査協力せずに事件解決までスムーズに進まない回があると、視聴者もヤキモキしながら見守ることになる。まさにこの回は、8年前の連続殺人事件の関連を調べる4係と、現在起きたばかりの殺人事件について変に嗅ぎ回られたくない殺人犯係が対立して、泉たちを困らせる展開に。
未解決事件というのは、つまり犯人がこの世のどこかに存在したままになっているということ。事件発生前後の被害者の足取りを細かくたどる泉が、犯人の手がかりの中に自分の行動との共通点を見つけて背筋を凍らせるシーンが印象的。未解決事件の恐ろしさを描いていた。
「絶対零度」はシリーズ1&2の新人刑事・桜木泉、シリーズ3&4のダークヒーロー・井沢範人(沢村一樹)、そして今回のシリーズ5となるベテラン刑事・二宮奈美(沢口)へとしっかりバトンが渡されていく。

