アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。
母・あーちゃんがオシャレをして認知症を診てもらっている病院へ出かけた日。施設のスタッフさんから、口々にオシャレを褒めてもらって、あーちゃんはご機嫌でした。この日、本来なら施設でお風呂のはずだったので、病院の帰りに、姉・なーにゃんの家に寄ってお風呂に入り、施設に戻ることに。施設でエレベーターを待っていると、あーちゃんが「ワフウフちゃんは、ここに来るのは初めてだったかしら?」とひと言。あーちゃんの中では、近所に住むなーにゃんがしょっちゅう来ているということになっているようで、ワフウフさんはその言葉に衝撃を受けました……。
誰もそんなこと言わないよ…
ワフウフさん姉妹は、施設でたまたま看護師さんの姿を見かけたので、検査結果を聞こうと声をかけました。すると「まだ出ていない」と言われ、困惑しました……。事前に結果が出る日を聞いていたので、もう一度確認すると「検査は受けていない」と異なる返事が返ってきました。さらに、毎月受けている検査を「3カ月に1回」と言われ、不信感は募るばかり。とりあえず、次回の診察には立ち会って、要望を直接訪問医に伝えることにしましたが、このままあーちゃんを任せていいのか、ワフウフさん姉妹は迷っています。

施設で暮らし始めたころ、あーちゃんはひとりで自由に外出できないのが不満だったらしく、よく文句を言っていました。しかし、しばらくするとそれも落ち着いてきたのですが……。

この前、久しぶりに「ひとりで外に出られない問題」を話題に出したので……。

当たり障りのない回答をすると……。

あーちゃんは、謎の発言をしました。

思わず聞き返すと……。

えぇ……っっ!?

思わず、思考停止。

えぇ……!?

誰もそんなことは言わないと思うけれど、あーちゃんが幸せなら……それで……いいか……。
施設で暮らすあーちゃんがひとりで外出できない理由は、認知症だから。暮らし始めて3カ月たった今も、まだ最寄りのバス停の名前すら覚えられていません。この状態でひとりで外出したら、迷子になるのは目に見えています。そして、なんとかして電車の最寄り駅までたどり着いたとしたら、そのまま自宅に帰ってしまうことも考えられます。父から身を隠しているのに、父が暮らす実家に帰られてしまっては困るのです。
最初のころは、自由に外出できないことが不満だったようで、しょっちゅう文句を言っていたあーちゃんですが、最近は施設の生活になじんでくれたようで、それもなくなりました。しかし先日、久しぶりに「ひとりじゃ外に出してもらえないのよね……」と言っていたので、当たり障りなく答えたら「違うのよ」と私の言葉を否定してから「男の人に誘われるのを心配しているみたいなのよ!」と……。
あーちゃんの話によると「男の人に誘われて、ついていったら困る」と、心配されて誰かに言われたのだそうです……。この言葉に、今までいろいろな話を聞いてきた私も、さすがに思考停止。絶対に誰にもそんなこと言われていないと思うのですが……。まあ、あーちゃん自身が「モテモテだから、ひとりで外に出したら、男の人に誘われて心配だと言われた」と思っているほうが幸せなら、それでいいのかな……。
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施設で暮らし始めたころは、自由に外出できない状況に相当ストレスを感じていたように見えましたが、あーちゃんなりに納得できる理由ができたことで、落ち着いてきたのはよかったですね。たとえ妄想や作話(さくわ)だったとしても、本人が穏やかに過ごせるのであれば、否定せず共感してあげたいですね。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者/ワフウフ
昭和を引きずる夫、成人した息子娘を持つ50代主婦。実母のアルツハイマー型認知症発覚をきっかけに備忘録としてAmebaでブログを始める。2019年一般の部にてAmebaブログオブザイヤー受賞。
2023年4月、書籍「アルツフルデイズ 笑いと涙の認知症介護」発売。

