「炭水化物が不足すると現れる症状」についてよくある質問

ここまで炭水化物が不足すると現れる症状について紹介しました。ここでは「炭水化物が不足すると現れる症状」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
食事の際に白米を摂取しないと、どんなデメリットがありますか?
寺下 博美
白米を食べないとエネルギー不足や集中力低下、筋肉量の減少につながることがあります。また、満足感が得にくくなり、間食が増える可能性も。さらに、炭水化物を極端に減らすとビタミンB群や食物繊維が不足しやすくなります。白米を抜く際は、玄米や雑穀、さつまいもなど栄養価の高い代替食品を取り入れることが大切です。
お米の代わりになる主食について教えてください。
寺下 博美
玄米、全粒粉パン、ライ麦パン、雑穀パン、オートミールは白米に比べて食物繊維やビタミン、ミネラルが豊富で、血糖値の上昇を抑えます。特に玄米やオートミールは腹持ちが良く、たんぱく質も含まれています。全粒粉やライ麦、雑穀入りパンは栄養バランスに優れ、腸内環境の改善にも効果的です。これらの食材を、お米の代わりに主食として取り入れることで、健康的な代替食品となり、栄養バランスを維持することができます。また、ビタミンB1や食物繊維も同時に取ることができ効率的です。
編集部まとめ
炭水化物が不足すると、疲れやすくなったり、イライラや集中力の低下などの不調が起こることがあります。極端な糖質制限は体調を崩す原因になるため注意が必要です。ごはんやパンを抜くと、代わりにお菓子や脂質が増えがちになります。それなら「質の良い炭水化物」をしっかり取った方が健康的です。白米より玄米や全粒粉パン、雑穀パンなどを選ぶとビタミンB1や食物繊維も効率よく取れ、腸内環境の改善にも効果的であり、栄養バランスも優れています。また、野菜やキノコと一緒に食べると血糖値の上昇も穏やかになります。さつまいもやじゃがいもなどの芋類は、糖質が多めではありますが、ビタミンCや食物繊維が豊富です。適量を意識しながら、上手に食事に取り入れましょう。炭水化物は、体と心の調子を整えるうえで欠かせない栄養素です。抜くのではなく、「良い炭水化物」を「バランスよく」取り入れることが、健康的な体づくりの近道です。

