「こわい」と感じる場合
子どもが「塾の先生がこわい」と感じて相性の悪さを訴えるのはよくあるケースです。
声が大きい、口調がきついといった典型的なケースのほかに、単に笑顔が少ない、声が低い、男性の講師だというだけで、こわいと感じる子もいます。
いっぽうで、受験が視野に入ってくる4年生以降の先生は、勉強環境をしっかり作るため、「こわい」と思われるような指導スタイルをあえてとっている場合もあるでしょう。
しかし、この対応は、元々大人しくて穏やかな子には「無意味にこわいだけ」と映ってしまうことも。
「先生がこわい」と感じるのは、やるべきことがしっかりできていて、問題を起こさないタイプの子に多い印象です。
初回の授業で感じても徐々に慣れてくるケースも多いので、個人的には、塾へ相談する前に少し様子を見てみてほしいですね。
そのうえでやはり「こわい」と感じるようなら、「怒鳴り声に委縮する」「注意の言葉選びがきつい」といった具体的な話を混ぜて塾へ相談すると、話がスムーズに進むと思います。
「厳しい」と感じる場合
「こわい」にも近いのですが、ルールや合格点などについて「厳しすぎる」と子どもが感じることもあるでしょう。
たとえば「宿題は毎回提出しなければならない」「小テストの合格点が高すぎる」などです。
これはクラス昇降により、先生が定期的に変わるからこそ出てくる感想ともいえます。
「前の先生は何も言わなかったのに」というように、「別の先生と比べて厳しい」と考えている可能性もありますね。
校舎でルールを統一するべきという考えかたもありますが、クラスによって課す内容を変えるという塾も多いはず。
また、クラスは同じでも、夏期講習以降は求めるレベルをひとつ上げるなど、時期によっても変わってきます。
合格点が厳しいと感じられるということは、それがクリアできるくらいの勉強量に足りていない、もっと勉強が必要ということです。
これを機に、求められるレベルについていく勉強量は確保できないか、家庭での学習を見直してみるのも良いですね。
もちろん本当に先生が無理なレベルを求めている可能性もあるので、「厳しいと感じる点」を子どもからしっかり聞き取り、不可能・理不尽と感じる場合は問い合わせてみると良いでしょう。
