こわい、きびしい、わかりにくい…塾で子どもと相性の悪い先生がいる。どうすればいい?

「わかりにくい」と感じる場合

子どもが先生を「わかりにくい」というのは、授業内の解説がわかりにくいという感想だと思います。

理論で教える、繰り返しの演習で教える、パターンで教えるなど、同じ教材・単元でも教え方はさまざまです。

先生によって教え方は異なりますし、同じ先生でも生徒のレベルやクラスの雰囲気などで変えることもあります。

その科目が得意でない生徒が多いクラスでは、理論よりもパターンで教えたほうが効果的な場合があるなど、先生ごとに工夫をしていることも。

合う合わないがあるのは当然ですが、先生の説明以外にも、子どもとクラスの授業レベルが合っていないという可能性にも目を向けてみてください。

内容が難しかったり解説スピードについていけなかったりした結果、「わかりにくい」と感じたのかもしれません。

多くの塾では4科目の偏差値でクラスを分けます。

科目ごとのバラつきまで考慮できることは少ないため、たとえば、算数が偏差値45で国語が55だった場合は結果として偏差値50のクラスとなり、算数の授業は進みが速く感じてしまうでしょう。

クラス内のレベル差に合わせて授業をするのが講師の仕事ですが、集団授業だと完ぺきに全員に合わせるのは難しい部分もあります。

説明の内容がわかりにくいと感じる場合は、まずは授業が難しいという方向で相談をしてみると良いかもしれません。

また、授業後に自習室などで科目の質問ができるようなら利用してみるのも良いですね。

通い始めはとくに注意してあげよう

「先生と相性が悪い」というのは、塾に入って日が浅い子ほど感じやすいように思います。

これは塾に慣れると多くの先生に当たり、「いろいろな先生がいる」とわかり、良い意味で切り替えができるようになるからです。

また、塾に入って日が浅い子は、先生との相性で通塾や勉強のモチベーションが左右されやすいため、環境を整える意味でもしっかりと話を聞いてあげたいですね。

まずは相性の悪さを具体的にし、「どんなところが嫌か」がわかったら塾への相談も視野に入れつつ、できる対処法を試してみてくださいね。

中学受験ナビの連載『塾のトリセツ』の記事を、マイナビ子育て編集部が再編集のうえで掲載しています。元の記事はコチラ

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天海ハルカ天海ハルカ大手進学塾で国語講師を務め、主に5,6年生を担当。偏差値20台の勉強しない子供から、御三家に合格するレベルの子供まで幅広いレベルを受け持つ。モットーは「無理なく楽しく効率的に」。著書に『中学受験国語・成績を上げる思考力の磨き方-情報を整理し理解して伝える力』(エール出版社)。

中学受験を応援する個人サイトを運営しながら教育系webライターとして教育、子育てサイトでも活動。プライベートでは、わが子の中学受験をサポート中。

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