外傷性視神経症の前兆や初期症状について
外傷性視神経症の初期症状は、受傷後に急激に起こるのが特徴です。衝撃を受けた側と同じ側の目に障害があらわます。
症状の程度は、視神経管が受けた衝撃の強さによって異なります。
「視野が暗くなった」「目が見えにくくなった」と感じる程度の軽度の症状のこともあれば、光を感知できない(医学的失明状態)こともあります。眉毛の外側部分に傷があるケースでは、顔の損傷が軽度でも視力障害が強くなる傾向があります。
外傷性視神経症の検査・診断
外傷性視神経症の診断では、まず眉毛の外側部分に打撲があるかどうか、視力や視野に障害がないかを確認します。とくに外傷性視神経症を見分けるポイントとなるのが、受傷直後に急激な視力低下があるかどうかです。受傷から数日後に視力低下がみられる場合は、他の病気の可能性が疑われます。
外傷性視神経症についてさらに詳しく調べるには、瞳孔検査や眼底検査、眼窩CT検査が行われます。
瞳孔検査は、眼に光を当て瞳孔が縮小するかどうかを確認する検査です。外傷性視神経症になると、眼に光を当てても瞳孔の縮小が不十分であるか、全くみられません。
眼底検査は、瞳孔の奥にある眼底の血管や網膜、視神経を調べる検査です。外傷性視神経症では、受傷後7~10日程度経ったころに、視神経の束が眼球を突き抜ける部分である「視神経乳頭」が青白くなることがあります。
眼窩CT検査は、眼の内部構造や周りの骨について調べる検査です。場合によっては、視神経管の骨折が確認できないことがあります。
そのほか、外傷性視神経症の診断のために、特定の色を見分けられるかを調べる「色覚検査」、筒の内部の光の点滅が見えるかを調べる「中心フリッカー検査」、光を当てて瞳孔の変化をみる「イリスコーダー」などを行うことがあります。

