痛みや入院は? 「白内障手術」で視界を取り戻すまでの流れを医師に聞く

痛みや入院は? 「白内障手術」で視界を取り戻すまでの流れを医師に聞く

白内障手術では、濁った水晶体を超音波で取り除き、新しいレンズを目の中に挿入します。日帰り手術の場合は、術後の安静確認後に帰宅可能です。白内障手術の流れや注意点について、渡辺先生に解説していただきました。

渡辺 貴士

監修医師:
渡辺 貴士(新小岩眼科)

東京医科歯科大学医学部卒業。新渡戸記念中野総合病院、多摩南部地域病院、東京医科歯科大学病院眼科助教を経て、新小岩眼科院長に就任。現在は東京医科歯科大学病院眼科にて非常勤講師を兼任し、同大学病院での手術指導を行う。日本眼科学会認定眼科専門医、身体障害者福祉法第15条指定医、難病指定医、水晶体嚢拡張リング認定医、ボトックス認定医。専門分野は白内障手術、網膜硝子体手術、強度近視(病的近視)。

編集部

そもそも白内障の手術とはどういうものですか?

渡辺先生

白内障の手術では、濁った水晶体を超音波で取り除き、新たなレンズを目の中に挿入する手術を行います。

編集部

術前から当日の流れはどうなりますか?

渡辺先生

感染症予防のため、手術の3日前から抗生剤の点眼をして頂きます。手術当日は普段通りに食事を済ませ、内服しているお薬がある場合にも普段通りに内服して来院してください。来院後は医師による術前診察を行い、十分な消毒を行ってから、手術を開始します。

編集部

手術中の流れはどうでしょうか?

渡辺先生

目の表面に小さな創口をつくり、ここから器具を挿入して手術を行います。超音波で濁った水晶体を細かく分割し、吸引して取り出します。続いて、空っぽになった水晶体の袋の中に眼内レンズを挿入し、創口を閉じて終了です。

編集部

術後はどのように過ごすのでしょうか?

渡辺先生

日帰り手術の場合には、手術が終わってから院内でしばらく安静にして頂き、体調などに異常がなければそのままお帰り頂けます。

※この記事はメディカルドックにて【≪白内障手術≫術前から術後までの流れや合併症リスクを解説】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。

配信元: Medical DOC

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