
恋愛偏差値1位は「情熱の九州!」に

※恋愛偏差値の算出条件:(1)パートナー渇望度、(2)具体的な行動量、(3)恋愛への自信・積極性の3要素のスコアを統合・偏差値化した独自の指標で算出。単に「パートナーが欲しい」と願うだけでなく、「行動が伴っているか」「自己評価が適正か」というバランスを重視しており、数値が高いほど「パートナーができやすい状態(恋愛現役度が高い)」と定義しています。
関東の「行動不足」、四国の「世間体」……エリア別に見る“恋のブレーキ”の正体
50代独身男女のパートナーを求める意欲、実際の行動量、自己肯定感などを独自に数値化した「恋愛偏差値」を算出した結果、総合1位に輝いたのは「九州エリア(偏差値51.27)」でした。
九州は「パートナー渇望度(2.66)」だけでなく、「自分はまだ恋愛現役だ」と感じる「自信度(2.63)」でも全国トップを記録。持ち前の情熱と高い自己肯定感が、大人の恋を強力に推進していることがわかります。

一方で、ランキング下位のエリアには、それぞれ異なる種類の「恋のブレーキ」がかかっている実態も明らかになりました。
5位の「関東エリア」は、「自信度(2.56)」こそ高いものの、肝心の「行動量(0.10)」が全国ワースト1位でした。「自分は魅力がある」と思いながらも自分からは動かない、都会特有の「プライド」や「待ちの姿勢」がブレーキとなり、偏差値を押し下げる結果となっています。
また、最下位(7位)の「四国エリア」は、「パートナー渇望度(2.30)」が全国ワースト1位でした。こちらは内面的なプライドではなく、地域特有の「世間体」が強力なブレーキとなり、意欲そのものを削いでしまっている様子がうかがえます。
四国エリアは「世間体を気にする人が多い」と回答した割合が20.7%に達し、全国平均(13.9%)の約1.5倍となりました。「いい歳をして」という周囲の目が、四国の50代の行動を強力に抑制している可能性があります。
【1位】九州エリア(偏差値51.27):「情熱と自信の“恋の先進国”」
「パートナーが欲しい(渇望度)」、「自分はまだ現役だ(自信度)」の2項目で全国1位。行動量も平均以上(0.22)をキープしており、心身ともに最も恋愛成就に近い「現役エリア」です。
【2位】近畿エリア(偏差値50.49):「口より先に動く“実践派”」
「行動量」の高さが特徴です。アクション数(0.23)は全エリア中でトップクラス。あれこれ悩む前にまず行動に移す、関西特有のフットワークの軽さが総合2位の要因となりました。
【3位】中国エリア(偏差値50.13):「バランスの取れた優等生」
渇望度、行動量、自信度のすべてにおいて全国平均(偏差値50)を上回りました。突出した要素はないものの、欠点もない安定した恋愛力を発揮しています。
【4位】北海道・東北エリア(偏差値49.94):「平均的な堅実派」
ほぼ全国平均に近いスコアで推移しています。「老後の安心」を求める切実さはあるものの、数値としては中位に落ち着きました。
【5位】関東エリア(偏差値49.67):「プライドは高いが動かない“待ちの姿勢”」
「自信度(2.56)」は九州・近畿に次ぐ高さですが、肝心の「行動量(0.10)」は全国ワースト1位でした。「自分は魅力がある」と思いながらも自分からは動かない、都会特有の「受け身(または高望み)」な姿勢が順位を下げています。
【6位】中部エリア(偏差値49.37):「自信喪失の“控えめ”エリア」
行動量は平均並みですが、「自信度(2.31)」が全国で最も低いことが致命的となりました。「いい歳をして恋愛なんて」という内なるブレーキが、最も強くかかっているエリアと言えます。
【7位】四国エリア(偏差値48.91):「世間体に縛られた“完全凍結”エリア」
「パートナー渇望度」が全国ワースト。その背景にあるのは、20.7%もの人が気にする「世間体」です。周囲の目を気にするあまり、欲求そのものを封じ込めてしまっている、深刻な状況がうかがえます。
50代の4人に1人が「クリスマスが寂しい……」

最も孤独を感じているのは「中国エリア」
「今年のクリスマスや年末年始を一人で過ごすことについて、どう感じるか」を聞いたところ、全体の26.2%が「寂しい・虚しい」と回答しました。
「50代にもなれば一人の時間は慣れっこ」と思われがちですが、実際には4人に1人以上が、世間の華やかなムードに取り残されるような強い孤独感を抱えていることがわかります。
エリア別に見ると、最も割合が高かったのは「中国エリア(28.8%)」、次いで「中部エリア(28.1%)」でした。
対照的に、最も孤独を感じていないのは「近畿エリア(75.8%)」、次いで「四国エリア(75.7%)」でした。「世間体」を気にして行動できない四国ですが、裏を返せば「今のままでいい(変化が怖い)」という現状維持バイアスが強く、孤独に対しても鈍感になっている可能性があります。
