サンリオ、木村カエラ、しなこ…「令和版」への進化
今回の第3次ブームが単なる「懐古趣味」で終わらない理由は、日本国内での「令和版アップデート」にあります。
サンリオキャラクターズとの夢のコラボレーションをはじめ、デビュー20周年を迎えたアーティスト・木村カエラさんとのポップなコラボ、さらに原宿系インフルエンサー・しなこさんがYouTubeなどで紹介したことで、Z世代への認知が一気に拡大しました。
従来の「茶色い毛並みに赤いスタイ」という定番スタイルだけでなく、パステルカラーの毛並みや、現代風のファッションに身を包んだ「令和版モンチッチ」が登場。これにより、若者たちは「古臭い」ではなく「エモくて新しいアイコン」として受け入れています。
売上は45億円規模へ。老舗メーカーの売り上げが急増
この熱狂は、明確な数字として経済効果を生み出しています。
モンチッチの生みの親である老舗メーカー・株式会社セキグチ(東京都葛飾区)の業績は絶好調です。ぬい活ブームが後押しし、モンチッチを始め、ぬいぐるみの需要が急増。報道や決算情報によると、2025年2月期の売上は45億円を超え、前年の2倍以上に急増したといいます。
浅草や原宿のオフィシャルショップには、インバウンド客だけでなく、モンチッチを求めて日本の若者も連日行列を作っています。特にカプセルトイ(ガチャ)や、ポーチ、キーチェーンなどのファッション小物は入荷即完売が続く異常事態。
1974年の誕生から50年以上。SNSの拡散力と、時代に合わせた柔軟なコラボ戦略が噛み合い、一過性の流行を超えた「文化的リバイバル」の様相を呈しています。
「かわいい」に国境も世代もありません。
かつてお母さんやおばあちゃんが愛したモンチッチが、今、最先端のファッションアイコンとして海を越え、姿を変えて帰ってきました。
この年末年始、実家の大掃除で押し入れを開ければ、そこには世界が羨む「お宝」が眠っているかもしれません。
(LASISA編集部)

