若年女性らの支援に取り組む一般社団法人「Colabo」(代表理事・仁藤夢乃)は12月25日、記者会見を開き、東京・歌舞伎町で若年女性や少女に対する組織的な客引きやスカウトが横行しているとして、実態を告発した。
年末年始特別警戒の一環として、警視総監らが12月19日に歌舞伎町を視察したもののその期間中も悪質なホストクラブへの客引きや、性風俗店へのスカウト行為などが続いていると指摘。「パフォーマンスに過ぎない」と警察を批判した。
●法改正後も女性が借金を負う実態があると指摘
仁藤氏によると、12月15日に始まった警視庁の特別警戒期間中も、歌舞伎町では毎晩100人から200人規模の客引きやスカウトによる声かけが確認されているという。
「お店を探してない?」「イケメンどう?」「初回1000円」などと声をかけ、金銭的に困窮している女性に対しては、性風俗店にあっせんすることもあるという。
2025年6月の風営法改正では、いわゆるスカウトバック(紹介料)や、多額の売掛金を負わせないようにするため恋愛感情につけこんだ営業手法などが禁止された。
しかし、Colaboは、現在も違法なスカウト行為が続いており、「酔いつぶされた女性が無銭飲食をしたと念書を書かせられる」といった手口を通じて、性風俗店で働かされたり、「立ちんぼ」を強いられる女性がいるとうったえた。
●「ホスト、スカウト、風俗が連携した構造」
歌舞伎町で若い女性らに執拗に声をかける客引きやスカウトに対して、Colaboのスタッフらが介入すると、「ただのナンパだ」と反論されたり、逆に警察を呼ばれたりするというケースがあるそうだ。
会見では、若い女性2人に対してホストクラブへの入店を執拗に迫っていたという男性と、仁藤氏らのやりとりを記録した動画が公開された。動画内で男性は「ナンパだった」と説明していた。
この出来事は12月17日に起きたとされ、女性らがその場からすぐ離れたこともあり、声かけの内容がナンパか客引きかを客観的に確認することは難しいが、仁藤氏らは、前後の状況から客引きだったと主張する。
「女性たちは明らかに嫌がっていたし、怖がっていた」「今から連れて行きますからと店に電話をしていたのを近くで聞いた」
仁藤氏は「『ナンパだと言えば逃げ切れる』というマニュアルを共有している」と悪質な手口を告発し、客引きやホスト、性風俗店の間の連携があると指摘した。

