目の奥のしこりや違和感に注意! 「涙腺腫瘍」でみられる初期症状を医師が解説

目の奥のしこりや違和感に注意! 「涙腺腫瘍」でみられる初期症状を医師が解説

涙腺腫瘍の治療

涙腺腫瘍の治療は、腫瘍の種類によって異なります。ここでは良性腫瘍の場合と悪性腫瘍の場合に分けて、治療法の例を紹介します。

良性腫瘍の治療

涙腺腫瘍が良性腫瘍であった場合の代表的な例である多形腺腫は、将来的に再発や悪性化する可能性があります。そのため、病変部を完全に取り除くような形での腫瘍摘出手術が検討されることが多いです。

IgG4関連疾患が原因の涙腺腫瘍については、ステロイド薬による内服治療が効果的とされています。ただし、治療が効いても再発することがあるため、副作用に注意しながら長期にわたる治療と経過観察が必要です。

悪性腫瘍の治療

涙腺腫瘍が悪性腫瘍であった場合は、患者の全身状態なども考慮しながら、標準のがん治療
に基づく治療方針がとられます。

リンパ腫では、主に抗がん剤による化学療法や放射線治療が試みられます。

腺様嚢胞がんなどの悪性度の高い腫瘍は、周囲の組織に広がりやすい特徴があります。そのため、腫瘍とその周辺の組織を含めて広く取り除く手術が基本となります。場合によっては、眼窩内の組織をすべて取り除く大きな手術が必要になることもあります。手術と放射線治療を組み合わせて治療を行う場合もあります。

また、近年では重粒子線治療という特殊な放射線治療も新しい選択肢として注目されています。

涙腺腫瘍になりやすい人・予防の方法

ひと口に涙腺腫瘍といっても、さまざまな原因の腫瘍があるため、なりやすい人を定義することは難しいといえます。

しかし、いずれの種類の涙腺腫瘍であれ、早期に発見できた場合は、予後のよい治療手段を選択できる可能性があります。したがって、定期的な眼科検査やがん検診を受けること、気になる症状がある場合は早めに医療機関を受診することなどは、それぞれ涙腺腫瘍のリスクを下げる効果が期待できます。


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参考文献

国立がん研究センター 希少がんセンター「眼腫瘍」

J-Stage「当科における涙腺・涙嚢癌」

放射線医学総合研究所「眼科腫瘍に対する重粒子線治療について」

鹿児島大学大学院 医歯学総合研究科「第35回 悪性涙腺腫瘍に対する手術」

配信元: Medical DOC

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