突如、動悸などの症状を引き起こす「パニック障害」は、決して珍しい疾患ではありません。パニック障害とはどのような疾患なのか、「シモキタよあけ心療内科」の副島先生に解説していただきました。

監修医師:
副島 正紀(シモキタよあけ心療内科)
東京慈恵会医科大学医学部医学科卒業。その後、大森赤十字病院、東京都立松沢病院、東京都立小児総合医療センター、稲城台病院などで経験を積む。2024年、東京都世田谷区に「シモキタよあけ心療内科」を開院。日本精神神経学会専門医・指導医・認知症診療医。精神保健指定医。
編集部
まず、パニック障害について教えてください。
副島先生
パニック障害とは、特になんのきっかけもなく、突然激しい不安や恐怖に襲われる疾患のことを指します。多くの場合、動悸や息苦しさ、めまいなどを伴いますが、発作は短時間で自然におさまることがほとんどです。しかし、こうしたパニック発作が1カ月に数回繰り返し発生するので、「また発作が起きたらどうしよう」と不安がますます強くなり、外出できない、仕事に行けないなど日常生活が困難になることがあります。
編集部
パニック発作は、どんなときに起きるのですか?
副島先生
パニック発作は、どんなシチュエーションでも起き得るという特徴があります。例えば、電車に乗っているときや会議をしているときなど、突然強い不安感や恐怖に囚われることもあります。また、人混みのなかや乗り物のなか、狭い空間のなかにいる時などに起きやすいとされています。
編集部
パニック発作が起きているときには、どのような症状がみられるのですか?
副島先生
人によって様々です。例えば、動悸や息苦しさ、めまいなどが強くなることもありますし、ダラダラと汗をかく、体が震えるほど寒い、息ができないといった症状がみられることもあります。そのほか、「このまま死んでしまうのではないか」という恐怖を感じることもあります。
編集部
パニック発作を放置するとどうなりますか?
副島先生
「またパニック発作を起こしたらどうしよう」という考えが強くなり、やがて外出が困難になります。また、万が一発作が起きても逃げられない状況へ行くことに強い恐怖を感じ、1人で外出できなくなったり家に閉じこもりがちになったりして社会生活が乏しくなる「広場恐怖症」にもなり得ます。
※この記事はメディカルドックにて<「パニック障害」が起きるキッカケや初期症状はご存知ですか? 薬物療法・精神療法も医師が解説>と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。
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