すぐに病院へ行くべき「大人で1週間熱が下がらない」に関する症状
ここまでは症状が起きたときの原因と対処法を紹介しました。
応急処置をして症状が落ち着いても放置してはいけない症状がいくつかあります。
以下のような症状がみられる際にはすぐに病院に受診しましょう。
大人で1週間熱が下がらず息苦しさや強いだるさがあるような症状の場合は、内科・呼吸器内科へ
発熱が1週間以上続き、息苦しさや咳、体が重く感じる場合は、肺炎や心不全、血栓症などが隠れていることがあります。特に高齢者や持病のある方は症状が急に悪化することもあります。
胸が苦しい、動くと息が上がる、酸素が吸いづらいと感じたらすぐに医療機関を受診してください。受診時には、発熱の経過や咳、痰の有無、体温の記録を伝えると診察がスムーズです。
病院受診・予防の目安となる「大人で1週間熱が下がらない」ときのセルフチェック法
・呼吸が荒く、少しの動作でも息切れがする場合
・38度以上の発熱が1週間以上続いている場合
・咳、痰、胸の痛みが強くなる場合
・お腹の痛みや下痢が長引く、食欲がない場合
・体重が減る、全身の倦怠感が抜けない場合
・市販薬を使っても効果がない、または悪化している場合
「1週間続く熱」の症状が特徴的な病気・疾患
ここではメディカルドック監修医が、「1週間続く熱」に関する症状が特徴の病気を紹介します。
どのような症状なのか、他に身体部位に症状が現れる場合があるのか、など病気について気になる事項を解説します。
インフルエンザ
インフルエンザは毎年冬に流行するウイルス感染症で、高熱、関節痛、倦怠感などが急に現れるのが特徴です。通常は3〜5日で解熱しますが、免疫力が落ちている人や高齢者では肺炎や気管支炎を起こし、1週間以上熱が続くこともあります。
発熱時は安静と水分補給を徹底し、症状が重い場合や解熱しない場合は内科を受診し、必要に応じて抗インフルエンザ薬の投与を受けましょう。息苦しさや意識がもうろうとするなどの症状は早めの救急受診が必要です。
風邪
風邪はウイルスが鼻や喉の粘膜に感染して起こる身近な病気です。通常は数日で治まりますが、体力の低下や別の細菌感染が加わると発熱が1週間以上続くことがあります。初期は鼻水や喉の違和感から始まり、悪化すると咳や痰が増えるのが特徴です。
十分な休息と栄養、こまめな水分補給で回復を促しましょう。市販薬で熱が一時的に下がってもぶり返す場合や、37.5度以上の微熱が続くときは内科の診察を受けてください。慢性副鼻腔炎などの可能性も考えられます。
新型コロナウイルス感染症
新型コロナウイルス感染症は、発熱、咳、喉の痛み、倦怠感などが代表的な症状です。発症後5〜7日は発熱が続くことが多く、軽症でも微熱やだるさが1週間以上続くケースが少なくありません。体調が悪化したり、息苦しさが出る場合は、肺炎や低酸素状態が進んでいたりすることもあります。検査で陰性でも初期ではウイルス量が少なく、再検査が必要になることがあります。
発熱が長引く場合は、発熱外外来や内科で診察を受け、症状に応じた治療を受けましょう。高齢者や基礎疾患がある人は特に注意が必要です。
不明熱
原因が特定できないまま1週間以上発熱が続くものを「不明熱」と呼びます。感染症のほかに、膠原病、がん、内分泌疾患など多様な病気が関係しており、自己判断での経過観察は危険です。症状が微熱の他に、だるさや体重減少、発汗などを伴う場合には医療機関を受診しましょう。総合内科や感染症内科での検査では、血液検査、尿検査、画像検査などを組み合わせて原因を探ります。
長引く発熱は体が出している危険信号の一つのため、早期診断が重要となります。
関節リウマチ
関節リウマチは免疫の異常により自分の関節が攻撃され、炎症が引き起こされる病気です。発熱や倦怠感に加え、手足の関節が腫れたり朝のこわばりが見られたりする点が特徴です。初期は微熱が続くだけのこともありますが、放置すると関節の破壊が進み、日常生活に支障をきたします。
治療では免疫を抑える薬や抗リウマチ薬が用いられ、早期に始めることで進行を防ぐことができます。1週間以上続く発熱に加え関節痛がある場合は、内科またはリウマチ科を早めに受診してください。
白血病
白血病は血液中の細胞が異常に増える病気で、発熱、倦怠感、感染しやすさ、出血しやすさ、貧血などが見られます。初期は風邪のような微熱から始まり、徐々に体力の低下が進むことがあります。発熱が1週間以上続き、体のだるさや皮下出血、歯茎の腫れがあるときは注意が必要です。
血液検査で異常が見つかることが多く、早期発見が治療の鍵となります。症状が長引いたり、原因がはっきりしない発熱が続いたりするときは血液内科を受診し、詳しい検査を受けましょう。

