難聴や耳の違和感の原因かも? 「中耳腫瘍」の前兆と特徴を医師が解説

難聴や耳の違和感の原因かも? 「中耳腫瘍」の前兆と特徴を医師が解説

中耳腫瘍の治療

中耳腫瘍では、手術が基本的な治療となります。ただし、すでに腫瘍が浸潤し、手術が困難だと判断された場合は、放射線療法や薬物療法を組み合わせた治療が行われます。

手術療法

中耳腫瘍の治療の基本は手術です。腫瘍の大きさや位置によって、耳の穴からアプローチする方法と、耳の後ろから行う方法があります。最近では内視鏡を使用した手術も行われており、より小さな傷で手術を行うことが可能です。

手術では腫瘍を完全に取り除くことを目指しますが、手術の過程で音を伝える耳小骨に触れる必要がある場合があります。その際は、人工の耳小骨を入れたり、残っている骨をつなぎ合わせたりして、聴力の維持を目指します。

放射線療法や薬物療法

手術が困難な場合は、放射線療法や薬物療法を行うことがあります。放射線療法では腫瘍に放射線を照射して、腫瘍の増殖を抑えたり、縮小させたりします。一方、薬物療法は抗がん剤などの薬を使用して腫瘍の進行を抑えます。

中耳腫瘍になりやすい人・予防の方法

中耳腫瘍は、はっきりとした原因が分かっていないため、確実な予防法はありません。

しかし、中耳腫瘍を早期に発見できれば、手術により切除ができる可能性が高くなるため、難聴や耳鳴りといった症状があらわれた場合は、早めに耳鼻咽喉科を受診することが推奨されます。

とくに、慢性中耳炎がある方は、腫瘍の発生に何らかの関連があると考えられているため注意が必要です。定期的に耳の検査を受けることで、腫瘍が発生していても早い段階で発見できる可能性が高まります。


関連する病気

慢性中耳炎

扁平上皮がん

リンパ腫

滲出性中耳炎

鼓膜穿孔

顔面神経麻痺メニエール病

突発性難聴

鼓室硬化症


参考文献

J-Stage「中耳カルチノイド腫瘍症例」

National Library of Medicine「Adenomatous Tumors of the Middle Ear: A Literature Review」

J-Stage「グロムス腫瘍を疑った中耳腺腫例」

配信元: Medical DOC

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