脳卒中の前兆となる初期症状
万が一、脳卒中が起きてしまった場合、あるいは起きかけている場合、早期発見が命を救います。いびきと合わせて、以下の症状が出たらためらわずに行動してください。
下記の症状が一つでも見られた場合、救急車で脳卒中の治療ができる専門病院へ搬送してもらいましょう。
もし症状が軽く、自分で病院に行ける場合でも、必ず脳神経外科や脳神経内科のある病院で、MRIやCT検査がすぐにできる施設を受診してください。
顔・腕・言葉の異常(FAST)
脳卒中の代表的な初期症状は、FAST(ファスト)というキーワードで覚えられています。
・F (Face):顔の麻痺
「イー」と歯を見せたとき、片方の口角が下がっていませんか?
・A (Arm):腕の麻痺
両手を前に上げたとき、片方の腕だけ力が抜けて下がってきませんか?
片方の手のしびれや、箸を落とすといった症状も注意です。
・S (Speech):言葉の障害
ろれつが回らない、言葉が出てこない、人の言っていることが理解できない状態です。
・T (Time):発症時刻
いつ症状が出たかが治療方針(血栓を溶かす薬が使えるかなど)を決めます。
激しい頭痛・めまい・視野の異常
・激しい頭痛:「バットで殴られたような」今まで経験したことのない突然の激痛は、くも膜下出血の典型的な症状です。
・めまい: グルグル回るようなめまいや、フワフワして歩けない状態。
・視野の異常: 片方の目が見えにくい、カーテンがかかったように見える、物が二重に見えるなど。
これらの症状は、突然現れるのが特徴です。「寝ていれば治るかも」とは絶対に期待しないようにしましょう。
脳卒中の予防法
いびきを改善し、脳卒中を防ぐためにできる具体的な予防法を紹介します。
CPAP(シーパップ)療法などによる無呼吸の治療
睡眠時無呼吸症候群の治療により、いびきに起因する脳卒中リスクを減らすことが期待できます。肥満傾向のある方はまず減量に取り組みましょう。寝方の工夫(横向き寝にする等)や就寝前の飲酒を控えるなど生活上の対策も有効です。十分な改善が得られない場合は、鼻マスクで気道に空気を送り込むCPAP療法(経鼻的持続陽圧呼吸)など専門的な治療も検討されます。
CPAP治療を適切に行うことで、脳卒中の発症リスクや死亡率を、健常人と同程度まで下げることができるというデータもあります。
定期検診と早期対応
定期検診と早期対応によって将来の脳卒中発症リスクをさらに下げることができます。毎年の健康診断で血圧・血糖・コレステロールなどをチェックし、異常があれば早めに対策しましょう。いびきが気になる場合は放置せず、一度専門医に相談してみてください。
睡眠時無呼吸症候群が見つかったら早期に治療を行いましょう。それにより脳卒中のリスクを健常者と同レベルまで下げられる可能性があります。
生活習慣の改善(禁煙・節酒・食事管理など)
生活習慣の見直しも脳卒中予防の基本です。高血圧・糖尿病・脂質異常症などの持病がある方は適切に治療し、喫煙や過度の飲酒は控えましょう。
特に高血圧の予防には減塩が重要で、日頃から塩分を控えめにする工夫が必要です。また有酸素運動を生活に取り入れ、肥満を解消することも大切です。
これらを実践することで脳卒中を起こす危険を大きく減らすことができます。

