「脳卒中といびき」についてよくある質問
ここまで脳卒中といびきなどを紹介しました。ここでは「脳卒中といびき」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。
脳梗塞のいびきの特徴について教えてください。
村上 友太(むらかみ ゆうた)医師
脳梗塞を発症した際のいびきは、通常のいびきとは明らかに異なります。脳梗塞によって意識を失うと喉の筋肉が緩み、舌が気道を塞いでしまいます。そのため、普段はいびきをかかない人でも突然大きないびきをかくことがあります。しかも刺激しても目を覚まさず、呼びかけにも反応しない場合、そのいびきは脳梗塞による意識障害が原因と考えられます。呼吸も不規則になり、深い呼吸と無呼吸を繰り返す異常なパターン(チェーンストークス呼吸)に陥ることも特徴です。このように脳梗塞が疑われるいびきの様子を確認したら、直ちに救急車を呼んで医療機関へ運ぶ必要があります。
まとめ
いびきと脳卒中には深い関係があり、侮れないサインであることがおわかりいただけたかと思います。慢性的に激しいいびきをかく睡眠時無呼吸症候群の方は、脳卒中をはじめ高血圧や心臓病など重篤な病気の発症リスクが大幅に高まります。また、脳卒中そのものが原因で異常ないびきをかいているケースもあります。大切なのは、いびきを「ただの生理現象」と放置しないことです。ご自身や周囲の大切な人のいびきに今回ご紹介したような危険な特徴がある場合、早めに専門医に相談して適切な対策をとるようにしてください。日頃から生活習慣を整え、脳卒中の前兆となる症状を見逃さず迅速に対応することで、将来の脳卒中発症を防ぎ、健康を維持することにつながります。
「脳卒中」と関連する病気
「脳卒中」と関連する病気は12個ほどあります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。
脳卒中に含まれる病気
脳梗塞脳出血くも膜下出血脳神経系
一過性脳虚血発作
脳動脈瘤脳動静脈奇形
脳動静脈瘻
内科の病気
高血圧脂質異常症糖尿病睡眠時無呼吸症候群不整脈(特に心房細動)
脳卒中の発症原因は、脳の血管の異常だけではなく、高血圧や糖尿病などの生活習慣病や喫煙などによる全身の病気、不整脈などの心臓の病気などたくさん挙げられます。生活習慣に関連する部分は今日からでも改善することができます。まずはかかりつけ医や専門医に相談すると良いでしょう。
「脳卒中」と関連する症状
「脳卒中」と関連している、似ている症状は13個ほどあります。
各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。
関連する症状
いつもと異なるいびき
意識が悪い
片側の手足の動きが悪い
片側の手足のしびれ
片側の顔が動かない
視野が欠ける
ダブって見える
目が開きづらい
しゃべりづらい
会話が成り立たない
めまい吐き気、嘔吐
激しい頭痛
これらの症状が急に出現した場合には、脳卒中を疑う必要があります。また、一旦症状が改善したとしても一過性脳虚血発作(TIA)の可能性もあります。すぐに医療機関を受診してください。
参考文献
国立循環器病研究センター「脳卒中」
日本呼吸器学会「睡眠時無呼吸症候群(SAS)の診療ガイドライン2020」
日本高血圧学会「高血圧治療ガイドライン2019」
日本循環器学会「不整脈薬物治療ガイドライン」
脳卒中治療ガイドライン 2021〔改訂2025〕
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