これまでのパンダの思い出が走馬灯のようによぎります。パンダはいなくてもいい、という意見もありますが、もしかしたらそういう人はパンダにひと目会えば魅力をわかってくれるような気がします。
熊の仲間なのに笹や竹しか食べず、非効率なのに生き延びているところ、争わず平和な存在感、寝たいときに寝て食べたいときに食べて遊びたいときに遊ぶマイペースさ、たくさんの人に見られても全く気にしないで常に自分が中心、パンダのいいところや見習いたいところを挙げればキリがありません。自然にただ生きているだけなのに愛され、意図してないのに見る人を癒して元気づけるリカバリーアニマルです。
パンダがいなくなったときのことはまだ想像できません。クビワペッカリーやゾウ、マヌルネコ、ハシビロコウなど心惹かれる動物もたくさんいますが、パンダのようなスター的存在は思いつかないです。
日本からパンダがいなくなったら、台湾や香港、韓国などにパンダに会いにいく人が増えそうです。台湾のパンダは中国から寄贈されて3、4頭いるみたいなので、もし繁殖できたらそこから日本に貸す……というルートはないのでしょうか。
パンダについて思い巡らせながら、シャオシャオとレイレイに会いました。事前予約でなんとか行くことができました。雨の中しばらく並びましたが、パンダに会えると思うとあまり寒さを感じませんでした。レイレイは、行ったタイミングではずっと後ろ向きでした。シャオシャオは活発に歩き回っていました。タイミングよく、シャオシャオが外に来たときに外のエリアにいて、屋内に入ったときは屋内のエリアに移動していました。1分ずつに、区切られたエリアを移動しながら進んでいきます。皆、パンダが見える位置を探して移動し、撮影しまくっていました。
「レイレイありがとう!」「シャオシャオありがとう!」と2頭に伝えることができてよかったです。
後ろ姿で丸太に寄りかかっていたレイレイ。パンダはどの角度から見てもかわいいです。
シャオシャオは歩き回って近くに来てくれたので、何度かシャッターチャンスがありました。いい角度で撮れた! と思ったら、ガラスの継ぎ目がちょうど顔にかかってしまっていました。この写真はゴミ箱行きかもしれない……。と思ったのですが、Googleの写真アプリの消しゴムマジックでなんとかなるかもしれないと思い、線を囲みました。
ただ右目が継ぎ目で消えてしまっていたので、その部分はどうなるのかと思って拡大したら……なんと目ができていました! AIが左右対称にしようとしてパンタの目を描いてくれたようです。もちろん毛も描かれていました。AIのおかげで思い出の写真が残せました。

継ぎ目で目が消えているパンダと、消しゴムマジックで継ぎ目が消えて目が描かれたパンダ

