「塩飴だから!」飴が食べたくて必死に言い訳する母の姿はかわいそうだけれど #母の認知症介護日記 267

「塩飴だから!」飴が食べたくて必死に言い訳する母の姿はかわいそうだけれど #母の認知症介護日記 267

アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。

施設でたまたま看護師さんの姿を見かけたワフウフさん姉妹は、母・あーちゃんの検査結果を聞こうと声をかけましたが、「まだ出ていない」と言われて困惑……。事前に結果が出る日は聞いていたので、もう一度確認すると「検査は受けていない」と、さっきとは違う返事が返ってきて、驚きを隠せませんでした。さらに、毎月受けている検査については3カ月に1回で十分だと言われてしまい、不信感は募るばかりです。とりあえず次回の診察には立ち会い、要望を直接訪問医に伝えることにしましたが、このままあーちゃんを任せていいのか、ワフウフさん姉妹は不安になってきました。

もし面会に行かなかったら…?

あーちゃんが施設からひとりで自由に外出できない理由は、平たく言えば認知症のためです。施設で暮らして3カ月たった今も、まだ最寄りのバス停の名前すら覚えられていない状態で、ひとりで外出したら迷子になるのは目に見えています。しかし、あーちゃん自身はそうは思っていないようで、ひとりで外出できない理由を「男の人に誘われて、ついていったら困る」と誰かに言われたからだと言い張ります……。もちろん、そんなことを言う人の心当たりはワフウフさん姉妹にはありません。ただ、本人がそう思っているほうが幸せなら、それでいいのではないかと思っています。

母の認知症介護日記/ワフウフ

私が面会に行くと、こんなふうに言ってくれるあーちゃん。

母の認知症介護日記/ワフウフ

認知症が進行している状態で、こんなふうに気づかいができるのはすごいことだと思います。

母の認知症介護日記/ワフウフ

しかし、その気づかいができるなら、私が面会に行ったことを覚えていてくれたほうが、うれしいです……。この前の「ここに来るのは初めて?」発言は、結構ショックでした。

母の認知症介護日記/ワフウフ

覚えていないなら、面会に行かなくても……? と思ったりしましたが、そうしたら今度は「どちら様?」なんて言われてしまいそうで……。十分にあり得るから、怖いです。

母の認知症介護日記/ワフウフ

先日、コンビニで買い物をするために姉・なーにゃんとレジで並んでいたときのこと。あーちゃんが後ろで騒いでいました。

母の認知症介護日記/ワフウフ

普段、最低限の現金しか持っていないあーちゃん。しかし、それを忘れていて飴を買うつもりでしれっと一緒にレジの列に並んでいたのです。

母の認知症介護日記/ワフウフ

母の認知症介護日記/ワフウフ

糖尿病だから、飴はダメだと言いますが……。

母の認知症介護日記/ワフウフ

「塩飴はOK」という謎のルールで必死の抵抗です。

母の認知症介護日記/ワフウフ

認めるわけにはいかないので、再度説得して飴を取り上げました。

母の認知症介護日記/ワフウフ

見るからに落ち込んでいる姿はかわいそうですが、あーちゃんの体のことを考えると、仕方がないのです……。

あーちゃんは、私が面会に行くと「ここに来るのに1時間くらいかかるわよね? 忙しいのにしょっちゅう来てくれて悪いわね」と、何度も言います。認知症がだいぶ進んだ今の状態で、こういう気づかいができるのはすごいことだと思うのですが、正直なところその言葉よりも「しょっちゅう面会に行っている」ことを覚えていてくれたほうが、うれしいです……。

私が面会に行っていることを覚えていてもらえないなら、いっそ行かなくてもいいのかな……なんて思ったりもしましたが、そうしたら今度は「どちら様ですか?」と言われてしまう……!? 十分にあり得るし、リアルに想像できてしまうのが怖いので、やっぱり面会には今のペースで行こうと思います。

普段、あーちゃんには必要最低限の現金しか渡していません。しかし、何度説明してもそれが覚えられないようで、先日も私たちがコンビニでレジの列に並んでいたときも、飴を買うつもりでしれっと一緒に並び、お財布の中に現金が入っていないことに気付いて騒いでいました。糖尿病なので飴は我慢しなくてはいけないと言うと「塩飴だから……!」と必死に抵抗していましたが、没収。かわいそうだけれど、まだまだあーちゃんの人生は長いので、今の状態では「好きなものを食べて」とは言ってあげられないのです……。

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ワフウフさんが遠くから来ていることをわかっているのに、何度も来ているのを忘れてしまうのは不思議ですよね。認知症のせいだと頭では理解していても、面会に来ていること自体を忘れられるのはショックだと思います。このまま認知症が進行していくと、ワフウフさん姉妹のことも「どちら様?」と言うような日が本当に来てしまうかもしれないと考えると、胸が痛くなります……。

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

著者/ワフウフ
昭和を引きずる夫、成人した息子娘を持つ50代主婦。実母のアルツハイマー型認知症発覚をきっかけに備忘録としてAmebaでブログを始める。2019年一般の部にてAmebaブログオブザイヤー受賞。 2023年4月、書籍「アルツフルデイズ 笑いと涙の認知症介護」発売。

配信元: 介護カレンダー

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