自覚症状ゼロでも危険⁈続く“血圧高め”が引き起こす重大な病気とは

自覚症状ゼロでも危険⁈続く“血圧高め”が引き起こす重大な病気とは

Q.「病院へ行くべき高血圧」と「様子を見ていい高血圧」の違いはどこにありますか

血圧は病院での測定値だけではなく、「家庭での血圧(平均値)」がより重要になります。日本高血圧学会のガイドラインでは、家庭血圧が「上が135mmHg以上、または下が85mmHg以上」の場合を高血圧としています。血圧が1回だけ高いのではなく、家庭血圧で高い数値が続くようであれば、痛みがなくても受診が必要です。

また「上が180以上」などの極端に高い数値が出て、同時に頭痛、胸の痛み、息苦しさ、呂律(ろれつ)が回らないなどの症状がある場合は、緊急性が高い状態です。様子を見ずにすぐ救急医療機関へ連絡してください。

Q.高血圧と診断された場合、病院ではどのような検査が行われますか

高血圧と診断された場合、高血圧の原因を調べる検査と、高血圧による臓器へのダメージの程度を調べる検査が行われます。具体的な検査は以下の通りです。

・高血圧の原因を調べる検査:
血液検査や尿検査で、高血圧の原因となる病気やリスク因子の有無を調べます。具体的には、腎機能の低下、糖尿病や脂質異常症(コレステロール値や中性脂肪値の異常)。

・高血圧による臓器へのダメージを調べる検査:
心電図や胸部レントゲンで心臓の負担(心肥大・不整脈など)の有無を確認します。さらに必要に応じて頸動脈エコーや眼底検査を行い、血管の硬さや傷み具合(動脈硬化の進行)を評価します。

これらの結果から、脳・心臓・腎臓の重大な病気のリスクがどれだけ進んでいるかと、どんな治療が必要かを判断します。
配信元: サンキュ!

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