筆者がスーパーのレジで出会った“ちょっと怖そうな男性”。しかし、その人が見せた行動は思いがけない優しさでした。他人への気遣いが自然に広がっていく瞬間に触れ、先入観だけで判断できないと実感した出来事です。
スーパーのレジに並ぶ“ちょっと怖そうな人”
スーパーのレジに並んでいたときのことです。夕方で混み合っており、どのレジにも3〜4人ほどの人が並んでいました。
私の前にいた男性は、なぜか二つのレジの間を行ったり来たり。並びながらキョロキョロあたりを見渡し落ち着かない様子で、少しピリピリとした雰囲気を纏っているようにも見えます。
「文句でも言うのかな?」と、心の中でちょっと身構えていました。
意外すぎるひと言にハッとする
「すみません!」
順番が来た男性は、意を決したように店員さんに声をかけました。
「えーっと、どっちのレジに並んだらいいかな?」
店員さんが「お急ぎですか?」と尋ねると、男性は首を振り、「いや、ちょっとややこしい会計だから、他のお客さんに迷惑かけそうで……」と申し訳なさそうに答えたのです。
そして、私のほうを振り返り「僕、時間かかるので、よかったら他のレジにどうぞ」と丁寧に声をかけてくれました。
「えっ、なんて礼儀正しい方なんだろう」と心の中でびっくり。
私の後ろに並んでいた方達にも「すみませんねぇ」と申し訳なさそうに笑顔で声をかけていました。
その誠実な態度に、誰も文句を言う人はおらず、皆速やかに別のレジに移動しました。

