あるできごとで感じた小さな違和感
ある日、風太の風邪で急に遊びの約束をキャンセルしたことがあった。
「ごめんね、えりこさん。風太が熱出しちゃって…」
とLINEを送ると、すぐに
「えー、大丈夫? 看病、大変だろうけど無理しないでね。困ったらいつでも連絡して!」
という返信が来た。
その日の夜、風太が寝た後、私が何気なくSNSを開くと、そこには他のママ友たちとえりこさんがカフェでランチをしている写真がアップされていた。そのカフェは「予約が取りにくいからお互いにパートが休みの日に行こうね」と約束していたカフェだった。
「2人で行こうって約束してたのになあ」
そう思ったけれど、すぐに「こっちが看病で行けなかったんだから、仕方ないか」と自分に言い聞かせた。
この小さな出来事を夫の竜馬に話したときも、彼は笑って言った。
「考えすぎだって。えりこさん、いい人じゃん」
竜馬の言葉に、私もそうだよね、と頷いた。だけど、心のどこかで引っかかっていた。 このとき、まだ私はこの違和感の正体が分からなかった。まさか、この人が私の精神をじわじわと蝕んでいく存在だなんて、夢にも思っていなかったんだから。
あとがき:新生活の光と影
新築のマイホームという、誰もが憧れる場所で始まる物語。主人公まりの喜びと期待に満ちた描写は、誰もが共感できるのではないでしょうか。しかし、その幸せな日常に、隣人えりこによって小さな影が落とされます。些細な出来事から生まれたこの違和感は、後に大きな恐怖へと変わっていく序章にすぎません。信じていた隣人からの最初の裏切り。この物語は、ご近所付き合いという身近なテーマに潜む闇を描き出します。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています
記事作成: ゆずプー
(配信元: ママリ)

