
年末年始は、エンタメの世界で活躍する芸能人にとってかき入れどき。演芸番組に出演する芸人たちはフル稼働で次から次へと番組間を移動して出演するイメージがあり、この冬も2025年にテレビやネットでよく見た顔が並ぶのだろう。中でも、今回注目したいのは令和ロマンの松井ケムリだ。放送36年目の年末の風物詩「オールザッツ漫才」で新コーナーを担当したり、ハリウッドザコシショウ、野性爆弾・くっきー!と一緒に始める新番組まで、縦横無尽の活躍を見せるケムリの出演番組を彼の魅力と共に紹介していこう。
■M-1連覇からも世間からの注目度が落ちない令和ロマン
令和ロマンの名を一躍有名にしたのは何と言っても「M-1グランプリ」で、2023、2024年と史上初の2連覇王者になったことだ。今年の「M-1グランプリ2025」の番組広告ビジュアルポスターにも「漫才万歳」のフレーズと共にトロフィーを持った令和ロマンの2人が王者の風格で掲載されていた。
テレビや配信コンテンツで芸人同士の会話を聞いていると令和ロマンが、同業者からも一目置かれている存在というのが本当によく分かる。くるま、ケムリの2人共が慶應義塾大学出身(くるまは中退)で、ロジカルで知的、かつスタイリッシュでおしゃれなスタイルのお笑いとして、他の芸人に無いものを“持ってる”ような特別感をにじませる。これまで令和ロマンの話題として上がりがちなのはくるまのほうで、モテ男としてのスキャンダル記事が世に出るのも、オンラインカジノ賭博で活動自粛とその後に吉本興業との契約を終了したのも、結果、何をしていても時代の異端児のような扱いで注目を浴びる。しかし、お笑いファンの間で感心されているのは、バラエティ番組やYouTubeコンテンツでのケムリのポジションだ。
■ソロ仕事をイキイキとこなしているケムリ
ケムリはどんなジャンルのボケが来てもなんでもツッコむことができる頭の回転の速さと、落ち着いて見える風格の持ち主。実父が財界の大物で、裕福な家庭に育ったためM-1の賞金も2023年優勝時には全額くるまに譲ったという破格のエピソード持ち(2024連覇の際はケムリの分にした)。2025年4月28日をもって、コンビ間でひとりは吉本所属のまま(ケムリ)、ひとりはフリー(くるま)、しかし令和ロマンとしての活動は継続するという斬新さで人々を驚かせたかと思えば、恵まれた育ちを鼻にかけるでもなく、2025年10月10日からは「探偵!ナイトスクープ」(毎週金曜夜11:17、ABCテレビ)で探偵としていわゆる身体を張った仕事なども余裕でこなしている。相方・くるまも「義務教育の最高傑作」と称するほど頭の良いケムリ。芸人以外の仕事も何でも選べたであろうケムリが、現在、楽しそうにたくさんの仕事をしている姿を見るのは、ファンたちにとっても嬉しいことだろう。
■2025年を締める大型特番に次々と出演

コンビとしての仕事は「ラヴィット!」(毎週月~金曜朝8:00-9:55、TBS系)の木曜レギュラー(隔週)やPodcast番組「令和ロマンのご様子」が継続してありつつ、2026年5月16日(土)にはKアリーナ横浜で約2万人の前で単独ライブをすることが決定している。その一方で、ケムリは単独仕事でみるみる活躍の場を広げている。年末年始の出演番組を紹介しよう。
トーク上手なケムリの新ネタが聞けるのが12月26日(金)の「ウソかホントかわからない やりすぎ都市伝説2025冬」(夜6:55、テレビ東京)。鬼越トマホーク、流れ星☆ちゅうえい、なすなかにし、バッテリィズらと共にテラーとして名を連ねている。
12月28日(日)の深夜0:27からは、年末恒例の生放送お笑い特番「オールザッツ漫才2025」(MBS)が放送される。見取り図がMCを務め、若手芸人の登竜門として総勢35組以上の芸人がしのぎを削るネタバトルに加え、今年は「デスゲーム」をテーマにした新感覚のコーナーをケムリとロングコートダディが仕切る。「自らの力のみで笑いを取りすぎている罪深き芸人たち」を集め、ウケなければ代わりに罰を受ける、まさに代理戦争がぼっ発するそう。
ケムリがKis-My-Ft2の二階堂高嗣とtimeleszの猪俣周杜と出演しているバラエティー番組が「ニカゲーム」(毎週水曜深夜1:58、テレビ朝日)だ。3人が奇妙な教育番組の世界で教育ゲームに挑戦する本番組の独特な世界観にハマる人が続出。12月31日(水)の深夜3:10、つまり2026年年明け早々に約2時間のスペシャル回「ニカゲーム新年早々SP ~マナビーパークからの脱出~」の放送が決定し、番組初のロケに出る。誰と組んでも相性が良いと感じられるのが人気芸人の証だ。
■“MAD(狂った)”芸人たちの中でのびのび泳がされるケムリが新鮮

2026年、新時代の夜明けを感じさせる番組が生まれる。野性爆弾・くっきー!、ハリウッドザコシショウ、しずる・池田一真、真空ジェシカ・川北茂澄と、ケムリの5名による新番組「MAD5(マッドファイブ)」(全5回)が、ABEMAにて2026年1月5日(月)夜11:00よりスタートする。くっきー!とザコシショウのYouTubeチャンネル『シュシュっとごくろうさん』から生まれた番組で、唯一無二の発想と強烈な個性で“枠に収まらない5人”が、それぞれの感性と爆発力を武器に、さまざまなテーマへ切り込んでいくバラエティー。
YouTube内のオーディションにより池田と川北、ケムリが選出されたのだが、そのときの様子が公開中だ。ケムリが登場するやいなや「ツッコミのすごい人来た来た」とはしゃぐ4人は、全員ケムリの先輩にあたる。くっきー!はケムリを「なんか知らんけど人気あるやん」と称賛しつつ、メンバーに物足らなさを感じているのではと「くるま1に対して、おれら4」と自分らを卑下して、ケムリの仲間入りを望む場面も。
一体何が始まるのか未知数な人選だが、ここでは普段の鋭いツッコミが光るケムリではなく、全面的にいじられる弟キャラが楽しめそう。ケムリが頭から鎖かたびらを被り、紫の薄い水着を着せられ、ABEMA社内をあいさつ回りする動画からは、すでに異様な空気が漂っている。しばらくすれば「MAD5やばいよ、知ってる?」という声がお笑い好きから漏れ聞こえてくるだろう。

