良性でも注意が必要? 「巨大リンパ管奇形」が子どもの呼吸や摂食に及ぼす影響とは【医師監修】

良性でも注意が必要? 「巨大リンパ管奇形」が子どもの呼吸や摂食に及ぼす影響とは【医師監修】

巨大リンパ管奇形の前兆や初期症状について

巨大リンパ管奇形の初期症状は、多くのケースで出生時から現れます。
腫瘤が生じる部位や大きさによっては出生時には診断されず、小児以降に診断されるケースもあります。

症状は病変の位置や大きさによって異なりますが、一般的に以下のような症状が見られます。

頸部や口腔、肺付近の病変によって気道や気管に狭窄が生じると、呼吸困難が起こることがあります。
顔面や鼻腔、舌、口腔の病変では、摂食・嚥下障害や閉口不全、上顎の肥大、構音障害、閉塞性睡眠時無呼吸症候群などが見られることもあります。

眼やまぶたの病変では、まぶたの開閉不全や視力低下、眼球の突出、眼位の異常、失明のリスクがあります。
耳の病変では、外耳道の閉鎖や中耳炎、内耳の形成不全によって聴力や平衡機能が低下し、難聴やバランス障害が生じる可能性があります。

皮膚や粘膜の病変では「限局性リンパ管腫」と呼ばれるカエルの卵のような集簇性丘疹が現れることがあります。

腫瘍が現れる部位は人によって異なりますが、どの部位でも感染や出血が起こりやすく、腫脹や炎症を繰り返すことが知られています。

巨大リンパ管奇形の検査・診断

巨大リンパ管奇形の診断は主に画像診断と腫瘍の内容物の検査によっておこなわれます。
画像診断では、超音波検査やCT検査、MRI検査などが用いられます。
患者の手のひら大以上の範囲に大小さまざまな複数の嚢胞様の病変が認められることが、診断基準の1つとなっています。
画像診断は病変の範囲だけでなく、周囲の器官などとの関係を把握するのに役立ちます。

腫瘍に針を刺して内容物を採取する検査では、リンパ液の存在が確認されます。
内容物を確かめることにより、ほかの水疱性・嚢胞性疾患との鑑別が可能になります。
また、限局性リンパ管腫の存在や腫瘍の痛み、出血などの症状も診断の補助的な要素になります。

配信元: Medical DOC

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