治療後のリハビリテーションと生活のポイント
編集部
最小侵襲脊椎治療のメリットとデメリットを教えてください。
石井先生
MISTのメリットは、体への負担が少なく回復が早いことです。傷口が小さく感染のリスクが低いため、高齢者や体力に不安のある方にも実施しやすい方法です。反面、すべての病気に対応できるわけではなく、変形が大きい場合や複数の箇所に問題がある場合は適さないこともあります。医師と十分に相談し、症状や生活に合わせて治療法を選ぶことが重要です。
編集部
最小侵襲脊椎治療が適応になる人とならない人の違いについて教えてください。
石井先生
神経の圧迫が限られている方や、背骨の変形が軽度な方はMISTの対象になります。一方で、背骨全体の変形が強い方や骨がもろい方、多椎間にわたる病変がある場合は適応外となることがあります。MRIやCTなどの精密検査で状態を確認し、体力や持病の有無を含めて慎重に判断します。安全に効果を得るためには、経験豊富な医師による適切な見極めが欠かせません。
編集部
治療後のリハビリテーションや日常生活で注意すべきことはありますか?
石井先生
術後は無理をせず、医師や理学療法士の指導に従ってリハビリテーションをおこなうことが大切です。背骨を支える筋肉を鍛え、姿勢を整えることで再発を防ぎます。長時間同じ姿勢を取らないよう心がけ、こまめに体を動かすことも重要です。退院後もストレッチやウォーキングを継続し、適度な運動を生活の一部に取り入れることが回復を早めるカギになります。
編集部まとめ
体への負担を抑えつつ、確実な治療を実現する医療技術の進歩について伺いました。わずか1〜2cmの傷で手術が可能となり、入院期間も大幅に短縮されています。特に高齢化が進む日本では、体力に不安のある方でも安全に治療を受けられる選択肢が増えたことは大きな希望といえるでしょう。痛みやしびれを「年だから仕方ない」と諦めず、適切な治療とリハビリテーションで生活の質を改善できる時代です。本稿が読者の皆様にとって、脊椎・脊髄治療の選択肢を広げる一助となりましたら幸いです。

