ビオチンが多い食べ物は?メディカルドック監修医が一日の摂取量・効果・過剰摂取すると現れる症状などを解説します。

監修管理栄養士:
越川 愛子(管理栄養士)
保育園で食育や給食管理、栄養管理業務に従事しました。管理栄養士の資格取得後は、ドラッグストアを運営する会社でお客様への栄養相談や特定保健指導に携わりました。現在は保育園で子どもたちに食の楽しさや大切さを伝えられるよう、心を込めて給食づくりを行っています。
ビオチンとは?

水溶性ビタミンであるビタミンB群の一種です。ビオチンは、カルボキシ化反応を触媒するカルボキシラーゼの補酵素として機能します。特に、ピルビン酸カルボキシラーゼの補酵素として糖新生、アセチルCoAカルボキシラーゼの補酵素として脂肪酸合成に重要な役割を果たします。生体内では、ほとんどがたんぱく質中のリシンと共有結合した形態で存在します。消化の過程でまずたんぱく質が分解され、ビオチニルペプチドやビオシチンとなります。これらが加水分解された後、最終的にビオチンが遊離し、主に空腸から吸収されます。空腹時に血糖値が下がったときと、反対に食後グルコースやアミノ酸が余った時に必要量が高まります。
食事から摂取する以外にも腸内細菌によって合成されますが、体が必要とする十分な量は維持できないといわれており、食事からの摂取が欠かせません。
ビオチンの一日の摂取量は?

必要なビオチンの1日の摂取量は、年齢や性別によって異なります。
厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」
(目安量)
成人男性(18~64歳):50μg/日
成人女性(18~64歳):50μg/日
妊婦:50μg/日
授乳婦:50μg/日
妊娠中はビオチンの必要量が増えると考えられていますが、胎児の発育に問題のない目安量を設定するのに十分なデータがないことから、非妊娠時の目安量が適用されています。

