植込み型除細動器装着後の寿命はどれくらい?
ICDは致死性不整脈による突然死のリスクを大幅に減らすため、生存期間の延長が期待できます。そのため、植込み型除細動器を装着した後の患者さんの寿命は、機器そのものより、基礎疾患や全身状態に左右されます。たとえば、基礎疾患として代表的な心不全の進行度によって寿命は異なります。基礎疾患の管理が寿命を決定するといってもよいでしょう。ちなみに、植込み型除細動器の電池寿命は約5~10年で、定期的な交換と継続的な管理が重要です。
植込み型除細動器装着後の注意点
植込み型除細動器装着後は、精密な機器のため、留意しなければならない注意点があります。日常生活を想定して、5つの注意点をあげて詳しく説明します。
自動車運転
植込み型除細動器患者さんの自動車運転は原則禁止とされています。しかしながら、医師による「運転を控えるべきとはいえない」旨が記載された診断書を公安委員会に提出することで運転が許可される場合があります。詳細は担当医師と相談してください。
植込み部分を圧迫しない
植込み部分を圧迫すると、機器本体のみならず機器と接続されているリード線が損傷することがあります。胸部に植込まれている場合は、シートベルトなどで圧迫しないようにタオル等で保護するようにしましょう。
腕を激しく動かす動作
ぶら下がり健康器の使用、ザイルを使用する登山は避けましょう。運動ばかりではなく、仕事の種類によっても注意を払う必要があります。腕を激しく動かすことにより、本体とつながっているリードの損傷を招くことがあるからです。
磁気が出る機械に近づくこと
磁気による電波が植込み型除細動器の誤作動を起こす可能性があるので、近づくのは危険です。各種溶接機、発電施設、レーダー基地、強い電磁波を発生する機器などが該当します。めまい・ふらつき・動悸など身体に異常を感じたら、すぐにその場から離れましょう。
身体に電気を通す機器
電気風呂、肩こり治療器などの低周波治療器、高周波治療器、医療用電気治療器等は使用しないで下さい。これらの機器が発する電気信号や電磁波によって、植込み型除細動器が誤作動する可能性があるためです。

