柑皮症の前兆や初期症状について
柑皮症では、全身の皮膚が黄色く変色します。特に顔や手の平、足の裏などの色が変色しやすい傾向にあります。
同じように皮膚が黄色くなる疾患に「黄疸」があります。黄疸は血液中の黄色い色素である「ビリルビン」の濃度が異常に高くなった際に皮膚や眼球などが黄色くなる状態です。肝疾患がある人のほか、薬剤の影響によって生じることがあります。
柑皮症と黄疸を鑑別するうえで重要なポインとなるのが、眼球の白眼部分の変色があるかどうかです。柑皮症では皮膚のみが黄色くなるのに対し、黄疸では眼球まで変色がみられます。また、肝疾患などで黄疸を生じている場合には、尿の色が濃くなったり便の色が薄くなったりするほか、出血しやすくなったり、腹水が溜まったりすることもあります。
また、授乳中の母親がカロテンを摂り過ぎると、母乳中のカロテン濃度が上昇し、赤ちゃんの皮膚が黄色くなるケースもあります。
赤ちゃんの場合には特に鼻周りが黄色くなることが多く、幼児期以降では顔や手の平、足の裏が変色することが多い傾向にあります。
なお、カロテンの過剰摂取によって肝臓などの臓器が障害されることはなく、あくまでも皮膚症状のみが見られることも特徴です。
柑皮症の検査・診断
柑皮症の診断では、問診や視診のほか、必要に応じた検査がおこなわれます。
医師はまず皮膚の色調を確認し、黄色く変色している部位や、眼球の変色がないかなどを確認します。
また、問診では、他に気になる症状がないか、発症している疾患がないか、食生活などについて確認します。
問診や視診のみで診断が困難な場合や、ほかの疾患と区別したり、背景に重篤な疾患が隠れていないかを確認したりするため、に血液検査や病理組織学的検査がおこなわれることもあります。
血液検査では、血球数や肝機能、腎機能、血液中の脂質の値など幅広い検査項目を確認します。

