犬のご飯における『誤った認識』5選

犬にご飯を与える際、誤った認識であげていませんか。犬に負担をかけるごはんの与え方は、後々健康被害につながる恐れもあります。ここでは犬のご飯における誤った認識をみていきましょう。
1.一度に大量のご飯を与える
犬にご飯を与える回数は、一般的に1日2〜3回に分ける方法が推奨されています。これは、一度に大量のご飯を与えてしまうと、消化不良を引き起こし、腹痛や下痢、嘔吐の原因になるからです。
飼い主が不在にする時間が長い場合、1日1回、1日分のご飯を与えているご家庭もあるかもしれません。しかし、消化不良の原因になったり、最悪の場合、胃捻転のリスクも懸念されるので、できる限り控えてください。
2.ご飯を入れた食器を直接床に置く

ご飯を入れた食器を直接床に置いて食べさせている飼い主さんは多いでしょう。しかし、過剰に頭を下げた姿勢でご飯を食べさせ続けていると、首や背中を痛めてしまい、ヘルニアを引き起こすリスクが高まります。
なるべく犬の背中から頭までが床と平行になる位置にご飯がくるよう、台などを活用して高さを調整してあげましょう。
3.ご飯を前に長時間「待て」させる
ご飯を与える前、「待て」をさせてから「よし」と合図を送ってご飯を与えているご家庭も多いでしょう。短時間(数秒〜10秒程度)ならば、ご飯を前にした愛犬を落ち着かせるのに効果的です。
しかし、あまりにも長く「待て」させてしまうと、気が急いてしまい、早食いの原因になりかねません。早食いは、ご飯が喉に詰まったり消化不良を起こしたりする恐れがあるので、ご飯前の「待て」は10秒以内にとどめましょう。
4.食事中にちょっかい出す

可愛い愛犬が美味しそうにご飯を食べている姿は癒されますよね。つい背中を撫でたり、近くで見つめたりしたくなりますが、愛犬の気が散る行動は避けてください。
食事中に触れたりちょっかい出したりすると、犬は本能的に「ご飯がとられる」と感じてしまい、ストレス度が上がってしまいます。焦りが早食いにもつながるので、食事中は少し離れた場所からそっと見守りましょう。
5.毎回手からご飯を与える
可愛い愛犬に手からご飯を与えている方は要注意です。手からご飯を食べる習慣が身に付いてしまうと、いざペットホテルや病院に預けられたとき、自分でご飯を食べなくなる恐れがあります。
健康にも悪影響を与えてしまうので、普段は自分で食器からご飯を食べるように促し、時々スキンシップの一環として手から与える程度にとどめましょう。
正しい犬のご飯の与え方

犬にご飯を与えるときは、以下のポイントを守ってください。
愛犬に適した1日の摂取量を確認し、2〜3回に分けて与える すべてを手作り食にせず、ドッグフードにトッピングする 頭を下げすぎないように食器の高さを調節する 興奮しているときは、落ち着くまで「待て」させる 食べないときは10分ほど様子を見てから片付ける 食事中は少し離れた場所で見守る以上の与え方を意識して、健康的な食事が摂れるよう配慮しましょう。どうしても早食いしてしまう犬の場合は、早食い防止用の食器もおすすめです。

