ここ数年、様々な理由から年賀状じまいをする人が増えています。しかし、実際に年賀状のやり取りを辞めようとしても、相手との価値観の違いから難しいケースがあるようです。今回は「年賀状じまいで起きたトラブル話」を筆者の知人から聞いてきました。
年賀状って本当に必要?
もともと私は、毎年50枚ほど年賀状を出していました。しかし実際、年賀状の必要性にはずっと首を傾げていました。
私の勤めている会社の場合、同僚や上司へは年始に直接年始の挨拶をすれば十分だと考える人がほとんどですし、実際多くの人が年賀状を送らなくなっています。
仲の良い友人とは普段から連絡を取り合っていることから、わざわざ手間をかけて年賀状を送る必要性をあまり感じなくなっていました。また、ずっと会っていない旧友へ「今年こそ会えたらいいね」などと毎年書いて送るのは、どこか形式的なやり取りのように感じてしまっていたのです。
さらに私は独身アラフォー。大量に送られてくる家族写真の年賀状に対し、どうしても自分の状況と比較してしまい、少し複雑な気持ちになることもありました。このような理由から去年、年賀状じまいをすることにしたのです。
友人A子からの連絡
いざ「年賀状じまいをします」と友人たちに連絡すると、ほとんどが「分かったよ!」とあっさり了解してくれてホッとしました。
しかし、そのうちの一人A子から「もう友達じゃないってこと?」と問い詰められたのです。そういう意味ではないと伝えても、「すごくショック。ずっと友達だと思っていたのに」とA子はなかなか納得してくれませんでした。
A子は高校時代の友人で、毎年気合の入った家族写真の年賀状を送ってくる子です。長年会っていないのですが、彼女にとって年賀状は友人たちとの繋がりを感じさせる大切なツールだといいます。
正直なところ、以前は「近況報告という名の幸せアピール」のように受け取ってしまっていた部分もありましたが、彼女の話を聞くうちに、それが彼女なりの友情の繋ぎ方だったのだと気づかされました。

