「過去はどうすることも出来ない」と気づくことの重要性
だからまず大事なのは、自分が子どもの頃に愛されていないと感じていた悲しみを、今も引きずっていると気づく事です。もともと自覚がある人もいれば、心理テストで初めて気づく人もいます。どちらにしても、過去はもうどうする事も出来ないと整理出来れば、今現在注がれている愛情に目を向ける事も出来るはずです。
実際、相談に来た当初は「夫は私の気持ちを全く分かってくれない」と言っていた妻が、カウンセリングを経て「夫と結婚できた事が私の一番の幸せです」と言うまでに至った例もあります。他にも、子ども時代の愛情不足による怒りを夫に向けていた事に気づき、夫がどれだけ家事や育児を頑張ってくれているか分かるようになったケースも。カウンセリングに来た当初は、夫の作ってくれる料理に文句を言っていた妻が、です。
自分が何を求めているのか。そして相手からの愛情をちゃんと感じることが出来ているか。それに気づくのは案外難しいことなのです。

