空き巣にも強盗にも有効な強盗対策を
とはいえ、発生件数が多く、被害にあう可能性が高いのは空き巣のほう。空き巣も強盗も、どちらも対策する必要があります。
そこで、トクリュウ型強盗にも空き巣にも有効な防犯対策を、4つのステップに分けてまとめました。記事制作にあたっては、旭化成ホームズ株式会社 LONGLIFE総合研究所主任研究員であり、防犯設備士の山田恭司さんに取材し、監修を受けています。
①狙われない――隙のない外観&対応で、高い防犯意識を見せつける
侵入犯の心理としては、常に「入りやすい家」を狙っています。そのため、外観から隙を見せないことが、対策の最初のステップになります。家のまわりをぐるりとまわってチェックしてみましょう。
たとえば、留守時や就寝時はちゃんとシャッターを降ろしていますか? 格子がついているからといって、勝手口の通気窓を開けっ放しにしていませんか? 家の裏側にありがちな浴室の小さな窓も、きちんと閉めておきましょう。

見落としがちな、勝手口の格子越しの網戸。「人が入れるような場所じゃないし。大丈夫だろう」と侮るなかれ。網戸を切り窓を動かせば、勝手口の鍵に手が届いてしまうのだ。

浴室やトイレの小さな窓を開けることも、隙に繋がる。「こんなふうに室外機があったりものが置いてあると、それを足がかりに登って侵入してしまうことも」(山田さん)
隙がたくさんある家は、防犯意識の低い家だと見られ、侵入犯の侵入候補リストに入ってしまいます。防犯意識の高さをアピールしましょう。
夜になったら、寝る前にもうひと手間。一晩中、家の照明をつけておくことで「人の気配を演出する」のが防犯上はおすすめです。場所は道路側から見える2階の1室だけでOK。何日も留守にする場合は、タイマーなどで照明のオンオフができるグッズを活用するのも一案です。

画像提供:旭化成ホームズ ヘーベルハウス
もうひとつ、狙われないために意識すべきことがあります。
トクリュウ型強盗では、実際に強盗事件が発生する前に、不審な訪問があったケースが目立ちます。たとえば、水道業者やリフォーム業者などを装って、強盗の下見にやって来るのです。
このとき、決して家のなかに招き入れてはいけません。流されて犯罪者を家に入れてしまうと、さまざまな情報が指示役に伝わってしまい、そのまま押し入られる可能性もあるのです。
不審な訪問に対しては、絶対に玄関ドアを開けないことが大切。必ずインターホン越しに対応しましょう。インターホンは、できればカメラがついていて、モニターで訪問者の顔を確認できるものがベター。録画機能があれば、なお望ましいです。

インターホンを押すとモニターに写った映像が自動録画される(ライター宅)
なぜカメラや録画機能があるといいのかというと、犯人は顔が映ることを嫌うため。顔を撮られたと判断すれば、下見だけで強盗計画をあきらめてくれる確率が上がります。
防犯意識の高さをアピールするための本格的な対策としては、防犯カメラの設置を検討するのがいいでしょう。

指定した範囲で動きを感知すると、自動録画してアーカイブしてくれる防犯カメラの映像。夜間でも人物がはっきりわかる(ライター宅)
なお、防犯カメラは、動くものを捉える「モーションキャプチャー」という機能や、映像をスマホに飛ばしてくれる機能、カメラ越しに音声が出せるスピーカー機能など、高機能・多機能の商品がここ数年で急速に普及してきています。
設置場所としては、自宅前の道路から見える場所。広い敷地を持つ郊外の一戸建てなら、シャッターがついておらず防犯ガラスでもない、弱点となるような窓がついた面にも設置すると、なお効果的です。

山田さんに防犯カメラの選ぶ際のポイントをお聞きしました。最低500万画素程度は備わっている画質がよいもの、防水・防塵性能あり、夜間でも見えるものなど、多機能なものを選ぶと良いとのこと。
【チェックポイント】
□シャッターとすべての窓が閉まっているか[隙を見せない]
□インターホン対応を徹底しているか[家にあげない・接触しない]
□可能なら防犯カメラの設置も検討[防犯意識の高さをアピール]
