④侵入されてしまったときのために――いち早く通報できる環境をつくる
最後のステップとして、それでも入られてしまったとき、どうすればよいのか、ということを考えておきましょう。トクリュウ型強盗に侵入されれば、命の危険すらあるのです。
大事なのは、「少しでも早く侵入犯に気づき、少しでも早く警察に通報すること」でしょう。そのために、まずは夜、寝るときに、枕元にスマホを置いておく、といったことから始めましょう。
窓が割られたときにアラームが鳴る、防犯センサーの設置も検討の余地ありです。設置するのは、敷地奥など道路から見えにくい窓、シャッターがなく防犯ガラスでもない窓などを検討してください。
ただし、誤作動してしまうことがあり、近所迷惑になってしまったという例もあります。また、スイッチのオンオフを習慣化できなかったということも。
防犯センサーを自分ではうまく扱えない場合、お金はかかりますが、警備会社と契約するという選択肢もあります。
窓が割れるとセンサーが反応して自動的に警備会社に知らせがいく、同時に警察にも通報してくれるというサービスがあります。その上で、近隣の警備員をGPSで探し出し、現場に急行させてくれるケースも。お金はかかりますが、そこさえ目をつぶれば、手軽にできて安心感がある防犯対策といえますね。
あわせて、寝室に鍵をかけることも検討してください。夜間に侵入された場合でも寝室に入ってくるまでの時間稼ぎになります。
寝室のドアの多くは木製なので、鍵をつけたとしても安心とはいえず、数十秒あれば壊されてしまう可能性は高いです。けれど、その数十秒で110番通報ができれば、生きているうちに警察に救出される可能性は高まります。
【チェックリスト】
□防犯センサーの設置を検討[大きな音を鳴らす]
□警備会社との契約を検討[いちはやく通報&人が駆けつけるようにする]
□寝室に鍵かけることを検討[警察が到着するまで時間を稼ぐ]
自宅の親と一緒に見直せる!防犯チェックリスト
「①狙われない」から「②入られたときのために」までのチェックリストをまとめました。帰省時、実家の親と一緒に、ぜひ見直してみてくださいね。
ー狙われないー
□シャッターとすべての窓が閉まっているか[隙を見せない]
□インターホン対応を徹底しているか[家にあげない・接触しない]
□可能なら防犯カメラの設置も検討[防犯意識の高さをアピール]
ーー敷地に入らせないー
□侵入経路を開けたまま放置していないか[奥に行かせない]
□敷地内の見通しはクリアか[みまもりを生かす]
□照明は敷地の奥を照らす方向に設置[侵入犯が見えるように]
ーー家に入らせないー
□留守中や夜間のシャッターやダブルロックは習慣になっているか[侵入をブロック]
□窓を防犯ガラスか二重サッシで強化できるか[窓からの侵入を困難に2]
□窓のサブロックを使っているか・なければ補助錠を検討[窓からの侵入を困難に2]
□鍵の番号を秘密にできているか[合鍵対策]
ーー入られたときのためにー
□防犯センサーの設置を検討[大きな音を鳴らす]
□警備会社との契約を検討[いちはやく通報&人が駆けつけるようにする]
□寝室に鍵かけることを検討[警察が到着するまで時間を稼ぐ]
家の鍵をかけない親に、帰省時に伝えたいこと

都道府県別の戸建て侵入被害のリスク(侵入被害数/住宅在宅棟数)。こうしたデータを一緒に見ることで、侵入犯の存在を感じてもらう方法もある。画像提供:旭化成ホームズ ヘーベルハウス
警視庁の発表[*]によれば、住宅への侵入手段の第1位は「無締り」なんです。まずは鍵を確実に締めているか、外出時や就寝時はシャッターを閉めているか、通気のために開けている窓がないか。少なくともこれだけは確認して、習慣化を目指してほしいですね。そういった小さなことの積み重ねで、防犯意識を高めていただけたらと思います」
皆様が、いつもよりも、安心して新年が迎えられますように――。
参考文献
[*] 警察庁「令和5年の犯罪」
この記事の監修者
山田 恭司(やまだ きょうじ) さん
旭化成ホームズ株式会社 LONGLIFE総合研究所(ヘーベルハウス)主任研究員、防犯士設備士。侵入窃盗事件報道を逐一チェックし、立地や犯行時間、侵入経路などをデータとして蓄積している。
(取材・文・撮影:有山千春、取材協力:東京都杉並区浜田山住宅展示場 ヘーベルハウス、編集:マイナビ子育て編集部)
